2012年(平成24年)の出来事やニュースを解説

ニュース・出来事・スポーツ

この記事では2012年(平成24年)のニュース・文化芸能・事件について解説しています。

目次

2012年(平成24年)の主要ニュース

5月5日|42年ぶりに原発が一時的に全ての稼働を停止する


2012年5月5日、日本の原子力発電所が全ての稼働を一時停止した。
全ての原発が停止するのは42年ぶりの出来事であった。

東日本大震災の原発事故を受け、政府は全国の原子力発電所が定期検査後に再稼働を行うことを凍結していた。
そのため原子力発電所の稼働停止が相次ぎ、2012年5月5日に日本で唯一運転を行っていた北海道の泊(とまり)3号機が検査入りのため発電を停止した。
泊3号機の停止により、42年ぶりに日本国内全ての原発が可動を停止した。

政府は再稼働の条件として原発の安全性に関する総合評価(ストレステスト)を行うことを決定、2013年には新規性基準が施行され、基準をクリアした原発が稼働を許可されている。

東日本大震災の前までは日本の電力供給の3割を原発が賄っており、安全性のため原発自体を廃止にするべきであるという意見と、電力需給逼迫を解消するために原発を再稼働すべきであるという意見が2分している。

5月22日|東京スカイツリーが開業


2012年5月22日、日本で最も高い建築物である「東京スカイツリー」が開業した。
東京スカイツリーは2012年2月29日に完成した電波塔であり、観光施設・商業施設としての側面を持つ。

東京タワーが電波塔としての役割を果たしている都心部では、高層建築物の乱立により電波が届きにくい場所が存在しており、問題解決のため新タワーの誘致活動が行われていた。
東京スカイツリーは現存する電波塔としては世界一の高さ634mを誇り、建造物としては世界2番目の高さである(世界一はアラブ首長国連邦のドバイにある高層ビルの、ブルジュ・ハリファの828m)。

日本で一番高い建造物となることから、建築中から東京スカイツリーは大きく注目された。
東京スカイツリーは上層階に展望デッキ、下層フロアには商業施設が存在し、展望デッキへの来訪者は初年度は554万人を記録している。

6月7日|1997年に起きた東電OL殺人事件で、横浜刑務所に収監されていたネパール人が冤罪と認定される


2012年6月7日、1997年に有罪判決が下され横浜刑務所へ収監されていたネパール人男性の冤罪が認められた
ネパール人男性は1997年に発生した東電OL殺人事件の容疑者として逮捕されていたが、15年ぶりに釈放された。

東電OL殺人事件とは、東京電力の幹部だった39歳の女性が1997年に殺害され、ネパール人男性が犯人として逮捕・2003年に無期懲役の有罪判決が決定した事件であった。
しかし2012年10月29日に再審が行われ、無期懲役の有罪判決を受け服役中であったネパール人男性に無罪判決が言い渡された。

東電OL殺人事件は、東京電力の幹部女性が夜に売春を行っていたことでも話題となった事件であるが、ネパール人男性ももまた客の一人であった。
2011年に弁護側が行った東京高裁の再審請求において、現場で採取された精液から検出されたDNAはネパール人男性のものではないことが判明、殺害現場には他の人物が存在していた可能性が示唆された。

検察はその後もネパール人男性の有罪主張を行っていたが、被害者の爪から他の人物のDNAが検出されたことから無罪主張に転換した。
2012年10月29日に再審初公判が行われ、11月7日、ネパール人男性に無罪判決が言い渡された。

2017年にはネパール人男性が再来日を果たし、冤罪被害者を救う市民集会に参加、自分のような冤罪被害者を生み出さないようにしてほしいと訴えている。

8月15日|尖閣諸島に香港の活動家が上陸


2012年、尖閣諸島に中華人民共和国香港特別行政区の活動家が上陸した
尖閣諸島は領有権をめぐり中国と日本が対立していたが、日本が実効支配していたため、日本は海上保安庁と警察を出動させ活動家ら14名を逮捕した。
逮捕された14名らはただちに強制送還手続きがとられ、香港へ強制送還された。

2010年に発生した尖閣諸島中国漁船衝突事故では中国人船長の拘留について日中間で激しく対立したが、今回の不法占拠では2010年の教訓が生かされ速やかな対応がなされた。

また中国人活動家が上陸した4日後には日本の地方議員らが対抗し、尖閣諸島へ上陸している。
また10日には日本海南部に位置する竹島に韓国の李明博大統領が訪問するなど、領土問題をめぐり中国・韓国との関係が悪化した。

10月1日|オスプレイが普天間基地に配備、運用開始


沖縄県普天間基地に、アメリカ合衆国のボーイング社とヘリコプター社が開発した新型の航空機オスプレイが配備され運用が開始された
オスプレイは従来の航空機と比較すると性能が飛躍的に向上しているため、日本の安全保障上オスプレイの配置は国益となる意見がある一方で、墜落などの事故が多発している機体であったため、配備には強い批判が寄せられていた。

オスプレイがは住宅地上空を飛行するため、墜落を危惧する県民から配備反対の声があがったが、10月6日に全12機の配備が完了した。

配備から6年後の2016年12月13日、沖縄本島の名護市沿岸から80mの浅瀬にオスプレイが墜落し機体が大破、乗組員2名が負傷する事故が発生したため、沖縄県の翁知事がオスプレイの配備撤回を強く求めた。
これに対し米軍は機体の不具合で前輪が出なかったため、海面へ不時着したのであって墜落ではないと主張している。

11月15日|中国共産党第六代中央軍事委員会主席に、習近平が就任


中華人民共和国の第五代最高指導者に習近平が就任した。
中国では2012年11月の中国共産党第十八回全国代表大会を以て、前任の胡錦涛が引退、習近平は党の最高職および郡の統帥権を握る職に選出された。

習近平は軍需政策と経済政策を推し進めたたが、アメリカと軍事・経済の両面で対立することとなり、米中冷戦とも呼ばれている。
他方では北朝鮮に対しては核開発に対する非難をやめるなど友好的な外交政策をとっている。

内政ではメディアに対する圧力や言論弾圧を強めており、取材の妨害や記者の拘束などが増加していいる。
また2016年に「インターネット安全法」が成立し情報統制が正当化、2017年には「国家情報法」が成立し、個人や組織の監視が正当化された。
AIを利用して歩行者を監視するシステムが構築され、1億台以上のAI監視カメラが国に配備されている。

2018年に国家主席と国家副主席の任期が撤廃されたため、習近平を国家主席とする体制は10年以上続く見込みである。

12月10日|ノーベル生理学・医学賞を京都大学山中伸弥教授が受賞


2012年、京都大学の山中伸弥教授がノーベル生理学・医学賞を受賞した。
受賞理由は「成熟細胞が初期化され多能性を持つことの発見」である。

山中教授のグループは2006年に初めてIPS細胞(人工多能性幹細胞)をマウスの細胞から作成することに成功し、ノーベル賞の受賞に至った。
IPS細胞はさまざまな細胞へ分化することが可能な細胞であるため、患者の細胞から分化させ作成した臓器を患者自身に使用すれば、拒絶反応のない臓器移植を行うことができるなどの可能性を秘めている。

山中伸弥は1962年生まれの男性で、神戸大学医学部医学科へ進学し国立大阪病院整形外科で臨床研修医として勤務していたが、1989年に大阪市立大学大学院へ入学し研究を開始した。
その後カリフォルニア大学へ留学しIPS細胞の研究を開始、日本の奈良先端科学技術大学院大学で引き続き研究に従事し、2004年から京都大学へ移り2006年にiPS細胞の作成に成功した。

12月16日|「近いうち解散」による第46回衆議院で自公が圧勝、政権を奪還


2011年9月2日から内閣総理大臣に就任していた野田佳彦は、「社会保障と税の一体改革」を進めるため自民党・公明党の協力を求め、その引き換えとして「近いうちに国民の信を問う」として解散総選挙をちらつかせていた。
11月14日の党首討論で11月16日に解散をすることが事実上決定し、12月16日に第46回衆議院選挙が執り行われた。

選挙は野党の自由民主党が294議席、公明党が31議席を獲得し、2党合わせると議席の2/3を超える325議席を獲得することとなり、自民党が圧勝した選挙となり政権を奪還した。
第一党であった民主党は57議席しか獲得できず、歴史的な大敗北となり、2009年に発足した民主党政権は3年3か月で幕を閉じることとなった。

12月26日に第二次安倍内閣が発足し、安倍晋三が96代内閣総理大臣に指名され、2020年まで長期にわたり政権を握ることとなる。

2012年(平成24年)の芸能ニュース

2月2日|赤西仁と黒木メイサが結婚⇒事務所へ事前に話を通していなかったためトラブルとなる


2012年、ジャニーズグループKAT-TUNEのメンバー・赤西仁と女優・モデルの黒木メイサが結婚した
しかし赤西は事前にジャニーズ事務所へ報告することを怠っていたため、ペナルティを受けのちにジャニーズ事務所を退所することとなった。

赤西仁はジャニーズ事務所所属の音楽グループ・KAT-TUNの元メンバーであり、2005年に出演した『ごくせん』第二シリーズでは俳優として人気を博した。
また翌2006年にKAT-TUNEとしてデビューシングル『Real Face』でCDデビューを飾ったが、2010年にロサンゼルスでライブを行った赤西は、同年7月16日にKAT-TUNEを脱退することを表明した。

黒木メイサは1988年生まれの女優・モデルで、2004年に女性ファッション雑誌『JJ』にモデルとして出演、2007年にはゴールデン・アロー賞新人賞を受賞するなど俳優としても活躍していた。

2012年に二人は結婚を発表したが、赤西は事務所に対して結婚を事前報告しなかったため、全国ツアーの中止とドラマ主演の降板処分を受け、2014年には赤西はジャニーズ事務所を退所しており事務所と赤西の間に確執が会ったことが報じられている。

ふたりの間には第一子となる女児と、第二子となる男児が誕生している。

3月14日|小栗旬と山田優が結婚

エントピより引用

2012年、俳優の小栗旬と山田優が結婚した

小栗旬は1982年生まれの俳優で、1998年のドラマ『GTO』で初めてドラマにレギュラー出演すると、2007年にドラマ『花より男子2リターンズ』の花沢類役でブレイクした。

山田優は1984年生まれのファッションモデル・女優であり、沖縄アクターズスクールを卒業後は歌手を目指していたがヒットに恵まれず、2000年からファッション雑誌『CanCan』の専属モデルとして活動を開始し、その後はドラマやバラエティ番組に出演するなど活躍の場を広げていた。

二人はドラマ『貧乏男子 ボンビーメン』で共演し、4年間の交際期間を経て結婚を発表した。
2014年には第一子となる女児が、2017年には第二子が誕生、2020年には第三子がアメリカで誕生している。

6月16日|AKB48の指原莉乃がHKT48へ左遷


人気アイドルグループAKB48の指原莉乃が、過去に付き合っていたファンの男性の暴露により、AKB48からHKT48へ左遷されるという出来事が世間を騒がせた

指原莉乃は1992年生まれのアイドルで、2008年にアイドルグループAKB48へ正式加入し、2012年にはAKB48の人気投票である「AKB選抜総選挙」で4位に入るなど、人気アイドルとしての地位を確立していた。

しかし2012年6月21日号の『週刊文春』において、過去に元ファンの男性と交際していたことが報じられ、男性へ送られたメールの内容や付き合っていた当時の写真などが掲載された。
週刊文春の記事を受けて、6月16日に指原莉乃はラジオ放送・オールナイトニッポンでファン・関係者へ向けての謝罪を行った。
また翌日からHKT48へ移籍することがプロデューサーの秋元康より発表され、移籍は「スキャンダルを起したことによる左遷」であるなどと報じられた。

しかしこのスキャンダルにも関わらず、指原は翌2013年の「AKB 選抜総選挙」で1位を獲得し、初のセンターポジションを獲得している。

8月27日|前田敦子がAKB48を卒業


2012年8月27日、アイドルグループ・AKB48の顔として活躍していた前田敦子が、グループからの卒業を表明し話題となった。

前田敦子は1991年生まれのアイドル・女優で、2005年に「AKBオープニングメンバーオーディション」に合格すると、2009年のAKB48選抜総選挙で1位、2010年に2位、2011年に1位となるなど、AKB48の中で最も人気を誇る人物の1人となっていた。

しかし2012年5月17日にAKB48からの卒業を発表、「いろいろなチャンスをいただいた私がまず一歩を踏み出さないと、皆が後に続けないと思いました」と卒業理由を語った。
8月27日にAKB48劇場で行われる公演が卒業公演となり、その後はTVドラマやソロでの歌手活動を行い、2018年には俳優の勝地涼と結婚、第一子が誕生している。

9月14日|女優の上戸彩と歌手のHIROが結婚

エントピより引用

2012年、女優の上戸彩とダンス&ボーカルグループ・EXILEのメンバーであるHIROが結婚し大きな話題となった

上戸彩は1985年生まれの女優で、2001年に『3年B組金八先生』で性同一性障害の生徒役を演じたこで人気となった。
またCMに起用されたタレントとして、女性として過去最多の6回の年間首位を獲得するなど親しみやすい女優として世間に広く認知されている。

EXILEのHIROは1969年生まれのダンサーで、1990年にダンス・ボーカルユニットZOOの一員としてデビュー、2001年には前身のJ Soul BrothersからEXILEとして活動を開始し、2008年にはアーティストトータルセールスで年間首位を獲得するなどしていた。

HIROの知人が上戸彩のダンス指導を担当していたことがきっかけで二人は知り合い、長年の友人であったが、2010年夏ごろから交際を開始、結婚に至った。
二人の間には2015年8月に第一子となる長女が、2019年7月には第二子となる長男が誕生している。

12月|オセロ中島洗脳騒動、家賃滞納により個人事務所の立ち退きを求める訴訟へ発展


2012年、お笑いコンビ「オセロ」の中島知子が個人事務所および自宅マンションの家賃を滞納していることが明らかとなり、その原因が同居している占い師によるマインドコントロールであると報道され、話題となった

中島知子は1971年生まれのタレントで、1993年にタレント養成所でであった松嶋尚美と共に漫才コンビ「オセロ」を結成し活躍していた。

しかし2005年頃から女性占い師との同居を開始したことが報道され、2011年4月にレギュラー番組の『知っとこ!』を体調不良で休演する(その後一時休養を経て2012年3月末で司会を降板)。
そして2011年8月より個人事務所および自宅マンションの家賃を滞納を始め、個人事務所は滞納家賃270万円の支払いおよび退去を求められ訴訟へ発展、同時に自宅マンションに関しても所有者の本木雅弘から提訴を受けたことが報道により明らかとなった。
報道後、中島はマンションから父親や弁護士・事務所関係者などに保護された。

ワイドショーではこうした騒動が同居していた占い師による洗脳のせいであると報じた。
報道を受け中島は、2013年3月29日に洗脳騒動の真相を話すためワイドショーへ出演したが、事務所を通さずにTV出演を行ったことで所属事務所は中島に対して契約を解除し、コンビ「オセロ」も解散となった。

その後中島はソロで活動を続け、2015年に出演した『ダウンタウンなうSP』では、騒動は身内への毎月の送金を停止したことに端を発していたことや、同居していたとされる占い師は、占い師の友人であり同居の事実もなかったと回答している。

2012年(平成24年)の主要事件

4月12日|京都祇園軽ワゴン車暴走事故発生


京都祇園軽ワゴン車暴走事故とは、京都で軽ワゴン車を運転した男性が運転中にてんかんの発作が原因と思われる暴走事故を起こし、運転手本人を含む8名が死亡12名が負傷した事故である。
暴走車が電柱に衝突して停止する瞬間を、別の車のドライブレコーダーが捉えていたたため、その模様はTVで繰り返し放送された。

運転手は2003年にバイクで事故を起こし脳挫傷となったが、その後遺症でてんかん発作が起こるようになっていた。
しかし運転手は発作を隠して免許を更新しており、2012年にも意識消失発作を起こしていたため、家族と医師は男性に対し運転をしないよう指導していたが男性は運転を続け大きな事故を引き起こした

京都地方検察庁は運転手を容疑者死亡により不起訴とした。
また民事裁判では遺族らは家族および車両の所有者であった会社に対し、損害賠償請求が行われ、総額5200万円余りを支払うよう命じた。
男性の勤務先であった藍染め販売会社の藍香房は自己破産している。

4月20日|秋田八幡平クマ牧場事件発生

熊の恐怖&神秘的な話より引用

秋田八幡平クマ牧場事件とは、八幡平クマ牧場からクマ6頭が脱走し、飼育員2名が死亡した事件である。

脱走の舞台となったヒグマ用の運動場は4.5mの巨大な壁に囲まれていたが、壁に沿うように大きな雪山ができていたため、それを登って脱走したものと考えられた。
クマは75歳と69歳の女性従業員を襲い殺害した。
警察は猟友会に対してクマの射殺命令を下し、脱走したクマ6頭は全て射殺された。

牧場を経営していた68歳の男性と69歳の従業員は業務上過失致死の疑いで逮捕され、罰金50万円の略式命令が言い渡された。
この事件を受けてクマ牧場は閉鎖され、残された熊は茨城県・高知県・秋田県などに搬送された。

9月2日|六本木クラブ襲撃事件発生


六本木クラブ襲撃事件とは、六本木のクラブ「フラワー」で来店客の男性が、10人ほどの男らに金属バットなどで襲撃され死亡した事件である。
主犯は暴走族グループの関東連合だったが、襲撃を受けた人物はグループの対立相手と間違われたため殺害された、人違い殺人であった。

この事件では合計19名に逮捕状が出ており、首謀者1名を除く18名が逮捕された。
事件の首謀者はフィリピンに潜伏中とみられ、現在も指名手配および国際手配されている。

2010年に発生した市川海老蔵事件や朝青龍事件と共に、関東連合が絡んだ事件として世間に広く知れ渡ることとなった。

10月|尼崎事件発覚


尼崎事件とは、2012年に兵庫県尼崎市で発生した連続殺人・死体遺棄事件のことである。
主犯の角田美代子が6家族を自らの支配下に置き、そのうち12名が死亡または行方不明となった特異な事件として大きな話題になった。
また主犯の角田美代子が2012年12月12日に留置所で自殺したことにより事件の全容解明が非常に困難なものとなった。

角田美代子は義理の妹、息子、養子らと関係を持った家族を次々と支配下に置き、尼崎市内のマンションで共同生活を行っていた。
角田は相手の弱みに付け込み、威圧的な言動、睡眠や食事制限による虐待、家族や親族同士で暴力を強要するなどの方法で相手およびその家族を取り込むことに成功した。

被害者らの中にはは殺害され海に遺棄されたり、保険金をかけられ自殺を強要されたりするなどし、計12名が死亡または行方不明となった。
また殺害に加担した者も角田から虐待を受けていたものもおり、被害者が加害者となるなど複雑な人物関係が構成されていた。

2011年11月に監禁されていた40代の女性が、監禁から抜け出し警察へ通報したことにより事件は発覚し、主犯の角田美代子が逮捕され、2012年10月に別件逮捕されていた共犯者が自供を行ったことで一連の事件が明らかとなってきた。
しかし主犯の角田は事件に関して多くを語らず、2012年12月12日に留置所で自殺した。

裁判では主犯ら11名もの人物が起訴され、それぞれに判決が下されている。

11月6日|逗子ストーカー殺人事件発生


逗子ストーカー殺人事件とは、ストーカー被害を受けていた女性が殺害され、その後犯人の男が首つり自殺をした事件である。
警察はストーカー被害を把握していたが、事件を防ぐことができなかったとして批判された。

加害者と被害者は2004年頃に交際を開始したが、女性の方が一方的に別れ話を切り出し、2008年夏に別の男性と結婚していた。
女性はFacebookに新婚生活を投稿していたところ加害者から嫌がらせメールが届くようになり、2011年には「刺し殺す」などのメールが届くようになった。
女性は警察に相談し、加害者男性は逮捕され執行猶予3年の有罪判決が確定した。

有罪判決後も被害者に多数のメールが届いたが、内容が違法行為に該当しなかったため立件は見送られたが、2012年11月に犯人の男性が神奈川県逗子市のアパートで被害者女性を刺殺し、加害者男性も同アパート2階で首つり自殺を行った。

この事件では、神奈川県警が逮捕を執行する際、被害者女性の結婚後の苗字や転居後の市名などを加害者の前で読み上げていたため、被害女性の名字や住所を知った可能性が指摘されている。
また加害者は探偵を利用して不正に被害者女性の住所を取得したり、yahoo知恵袋に被害者女性の情報取得・殺害方法に関する質問を投稿していた。

この事件を受けて2013年6月に、メールの連続送信に関しては「つきまとい行為」として禁止することを規定したストーカー規制改正法案が成立した。

2012年(平成24年)のスポーツ

7月27日|ロンドンオリンピック開催


日本は金7、銀14、銅17

9月29日|世界女子レスリング世界選手権で吉田沙保里が世界大会13連覇を達成

時事ドットコムより引用

女子レスリング吉田沙保里が世界選手権55キロ級で優勝し、大会10連覇、世界大会13連覇を達成した。
世界大会13連覇の内訳は、世界選手権10連覇とオリンピック3連覇を合わせた記録である。

大会13連覇は男子で世界大会12連覇を成し遂げたアレクサンドル・カレリンの記録を更新し、世界一となった。
カレリンが「霊長類最強の男」と呼ばれていたことから、吉田はマスコミなどから「霊長類最強の女子」と取り上げられた。

前人未踏の記録を達成した吉田沙保里は、この年に国民栄誉賞を受賞することとなる。

11月7日|レスリング吉田沙保里の国民栄誉賞を受賞


女子レスリングの吉田沙保里が国民栄誉賞を受賞し、首相官邸で表彰式が行われた。
国民栄誉賞が贈られたのは前年のなでしこジャパン以来であり、今回で史上20回目であった。

吉田沙保里は、9月に行われた世界選手権の優勝により世界大会13連覇を成し遂げ、世界記録を更新していた。

表彰式では表彰状や盾のほか、13連覇にちなんだ直径13ミリの真珠のネックレスが贈呈された。
表彰式後のインタビューでは、「言葉が出ないくらい嬉しかった」などと語っている。

13大会連続世界一はギネス記録にも認定され、最終的には16連覇を達成している。

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