2010年(平成22年)の出来事やニュースを解説

ニュース・出来事・スポーツ

この記事では2010年(平成22年)のニュース・文化芸能・事件について解説しています。

目次

2010年(平成22年)の主要ニュース

1月19日|日本航空が事実上の倒産


日本航空グループは2010年1月19日に経営不振・債務超過を理由として会社更生法を申請、経営再建に乗り出すこととなる。

日本航空が経営破綻のきっかけとなったのは2008年に発生したリーマンショックであった。
しかしリーマンショック以前に経営はすでに悪化しており、空席が目立つにも関わらず大型機を運用していたこと、宿泊施設などへの投資失敗、複雑な労使関係のため人件費抑制ができなかったなどの問題点を抱えていた。

2010年2月から京セラ株式会社の名誉会長である稲盛和夫が会長に就任し、再建が開始された。
大規模な人員整理が行われ、日本航空グループ4万8千人の従業員のうち1万6千人が退職した。また不採算路線の運休を行い、国際線で15路線・国内線で30路線が運休となった。

また日本航空は債権の87.5%にあたる3830億円を放棄することで各金融機関と合意、3500億円の公的資金が注入された。

上記のような再建計画がすすみ、日本航空は2012年9月に日本航空は再上場を果たしている。

5月18日|宮崎県で家畜伝染病口蹄疫が拡大


2010年の春から夏にかけ、宮崎県の家畜を中心に口蹄疫が流行した。

口蹄疫はウイルスによる家畜伝染病の1つで、感染率が高く幼獣が感染した場合高い致死率となることが報告されており、感染拡大を防ぐために罹患した家畜は殺処分される。
2010年に発生した口蹄疫は多数の家畜を殺処分することとなり、家畜関連の損失は1400億円にものぼった。

4月に発見された口蹄疫は5月に入ると感染が拡大し、処分が追いつかない状態となり5月18日には東国原知事が非常事態宣言を発令した。
政府は主な感染地域から半径10キロメートル範囲の家畜を、ワクチン接種後に殺処分することを決定することで事態は終息に向かい、8月27日には東国原知事が終息宣言を発表した。

しかし事態終息までに30万頭の家畜の殺処分が行われ、宮崎県を中心として家畜農家に甚大な被害をもたらした。

5月22日|大相撲の大関・琴光喜啓司が、野球賭博に関わった疑いで警視庁から事情聴取を受け、のちに解雇

時事ドットコムより引用

琴光喜は2001 年に歴代最年長で新大関に昇進した日本人力士であったが、2010年に野球賭博に関与したことで解雇されてしまう。

2010年5月20日、夏場所が開催されている最中に週刊新潮が琴光喜が野球賭博に関与していると報じ、同時に琴光喜が賭博の口止め料を払うよう脅迫されていると報道した。
大相撲協会は6月11日まで力士の賭博関与を否定していたが、6月11日に複数力士が賭博に関与していたことを公表し、同月14日までに関与を申告した力士には情状酌量を汲むとした。

琴光喜は6月14日に関与を認め、申告を行った力士は65人にのぼった。
琴光喜は翌月の名古屋場所の出場辞退と謹慎を申し出る一方、相撲協会は外部委員会を設置し、処分権限を譲渡した。
外部委員会は当初情状酌量を示唆していた相撲協会の方針とは異なる方針を打ち出し、7月4日付の理事会で琴光喜は解雇されることが決定した。

琴光喜は処分を不服として東京地裁へ地位保全仮処分申請を申し立てしたが、却下される。
翌2011年に相撲協会を提訴するが裁判では「琴光喜の解雇は正当」として請求が退けられた。

琴光喜は請求が退けられた2011年に福岡市でラーメン屋をオープンしているが、中国人やタイ人を不法就労させているとして逮捕されている。

6月8日|鳩山内閣が総辞職⇒菅内閣が発足

https://www.youtube.com/watch?v=ieUEKmvYBeI

2009年の政権交代により民主党が第一党となり、鳩山内閣が発足したが、わずか8か月で鳩山首相は辞任、菅内閣が発足した

鳩山由紀夫は普天間基地移設問題で、沖縄県外に基地を移設しようとしたが頓挫し、自民党時代の原案に近い状態で決着を図ったため連立与党であった社民党が離脱した。
また民主党幹事長の小沢一郎の秘書が政治と金の問題で起訴されるなど、内閣発足当時70%あった支持率は20%を割り込んだ

そのため2010年6月4日に鳩山内閣は総辞職を行い、後任には菅直人が指名された。

6月13日|小惑星探査機「はやぶさ」が7年ぶりに地球に帰還


はやぶさは2003年に打ち上げられた、小惑星探査機である。
小惑星探査機「はやぶさ」2005年にアポロ群の小惑星イトカワに到達し、表面の観測やサンプル採集を行い、2010年6月13日に60億kmの旅を終えて帰還した
地球重力圏外にある天体の固体表面からサンプルを持ち帰るのは世界史上初の出来事であった。

「はやぶさ」の帰還は予定より3年遅れており、宇宙での飛行中に様々なトラブルに巻き込まれての生還となったため、7年間の紆余曲折が感動的な物語として語られた

はやぶさが回収したサンプルが入ったカプセルは、オーストラリア南部の実験場で回収されたが、採取物の解析は日本のみならず世界中の注目を集めた。
はやぶさ帰還後にははやぶさを題材とした映画が3本も作成され、はやぶさをモチーフにした萌え漫画が出版されるなど、はやぶさブームで日本が沸いた。

7月11日|参議院選挙で民主党が惨敗、ねじれ国会へ


2004年7月11日、第22回参議院選挙が行われた。
改選数121に対して自民党が51議席を獲得、民主党は44議席を獲得した。
民主党は議席数を10減らす結果となり、民主党が惨敗した選挙となった。

民主党は鳩山内閣の支持率低下を受け、参議院選挙前に菅内閣が発足していた。
発足当初は支持率60%を超えており、参議院選挙も民主党優位といわれていたが、選挙前に民主党のマニフェストになかった消費税増税について言及したことで支持率が急落した。

また消費税増税に対する菅首相のコメントも二転三転したため、国民の不信感を生み、民主党の惨敗に繋がったと考えられている。

9月7日|尖閣諸島中国漁船衝突事故が発生⇒衝突時の動画公開が物議を醸す


尖閣諸島は石垣島北方に存在する島群で、1895年に日本が領土化した。
しかし1968年に尖閣諸島付近の海底に石油や天然ガスなどの大量地下資源埋蔵の可能性が指摘されると、中国と台湾が領有権を主張しはじめた。

双方が領有権を主張する中、2010年、尖閣諸島付近の海域をパトロールしていた巡視船と中国籍の漁船が衝突した。

海上保安庁は漁船の船長を公務執行妨害で逮捕し、船員にも事情聴取を行った。
これに対し中国政府は領有権を主張するとともに船長と船員の即時釈放を要求し、日本が船長の拘留延長を決定するとレアアースの輸出停止などの報復措置を行った。
日本は9月24日に日中関係に考慮し中国人船長の釈放を行い、賛否両論が巻き起こった。

しかし11月4日になり再び衝突事故がクローズアップされる

sengoku38というハンドルネームの人物が、海上保安庁が撮影・保管していた衝突時の動画をyoutubeへ公開したのだ。
流出させたのsengoku38は海上保安大学の職員であった。
衝突動画は海上保安大学サーバーの共有フォルダに保存されており、海保職員であれば誰でも見られる状態で、職員は動画をダウンロードし、神戸市内のネットカフェからyoutubeへ投稿していたのだ。

職員は「日本の海で起こっている出来事を多くの人に見てもらいたかった」ことを理由として述べ、その後辞職、起訴猶予処分となっている。
動画内では中国船が意図的に巡視船へ衝突していたことが明らかであったため、動画の公開を支持する声が大多数となり、逆に動画を非公開とした政府の対応に非難が集中した。

9月21日|大阪地検特捜部主任検事証拠改ざん事件が起こる


大阪地検特捜部主任検事証拠改ざん事件とは、被告人が無罪となる証拠の日付を大阪地検特捜部が改ざんし、裁判に証拠として提出した事件である。
主任検事には実刑判決が下る事件に発展した。

改ざん事件は2009年に発生した障害者郵便制度悪用事件に端を発する。
障害者郵便制度とは、発行人が心身障害者団体であれば、月刊誌などの定期刊行物が安い郵便料金で郵送できるというものであった。

障害者団体とされる「凛の会」が制度を悪用し、紳士服やベスト電器などのダイレクトメールを障害者団体の定期刊行物と偽り発送しており、本来の郵便料金との差額は37億円にものぼり、この事件で広告主・団体・広告代理店の関係者が逮捕された。

心身障害者団体の証明書作成権限のあった、厚生労働省課長の村木厚子も大阪地方検察庁特別操作部により逮捕・起訴されたが、村木の指示については認められないとして2010年9月に無罪判決が確定した。

しかし判決後の2011年9月21日、朝日新聞は事件の証拠物件であるフロッピーディスクのデータ作成日時を、大阪地検特捜部が容疑者が有罪となるよう改ざんした疑いがあるとスクープした。
証拠隠滅の容疑で主任検事は逮捕され、その上司4人も犯人隠避の罪で告発された。

刑事裁判では主任検事に1年6ヶ月の実刑判決、上司については執行猶予付きの実刑判決が下されている。

10月7日|根岸英一・鈴木章がノーベル化学賞受賞決定


根岸栄一と鈴木章の二人が2010年にノーベル化学賞を同時受賞した。
ノーベル賞受賞の理由は「有機合成におけるパラジウム触媒クロスカップリング」であった。

鈴木は芳香族化合物の炭素同士をパラジウム等を触媒として繋げる合成方法を確立、根岸は有機亜鉛化合物と有機ハロゲン化合物をおなじくパラジウム等を触媒として繋げる合成方法を確立した。
根岸と鈴木のカップリングは、Aという化合物の炭素にBという化合物の炭素を繋げ、新たな特徴をもった物質を合成させるものであった。
クロスカップリングで出来上がった物質としては、降圧剤のバルサルタンや5CB液晶などがあげられ、根岸・鈴木両氏の発見により、医療や工業の分野に科学技術の大きな飛躍がもたらされた

1930年に北海道に誕生した鈴木章は、北海道大学理学部を卒業し1979年に「鈴木・宮浦カップリング」を発見、ノーベル化学賞受賞につながった。
根岸栄一は1935年に満州国で誕生し、1953年に東京大学に入学し1979年からパデュー大学の教授に就任していた。

2010年(平成22年)の芸能ニュース

3月3日|市川海老蔵と小林麻央が結婚


市川海老蔵は1977年生まれの男性歌舞伎役者・俳優で、2020年に十三代目市川團十郎白猿を襲名予定である。
小林麻央は1982年生まれのフリーアナウンサーであり、上智大学在学中にバラエティー番組『恋のから騒ぎ』に出演し人気を博し、卒業後は天気キャスターを務めるなどした。

二人はNEWS ZEROのインタビューを通じて知り合い、1月29日に婚約発表を行った。
2011年には第一子となる長女を、2013年には第二子となる長男を出産している。

しかし小林麻央は2017年6月22日に乳がんのた34歳の若さで他界している。

9月1日|木村カエラと瑛太が結婚

ORICON NEWSより引用

木村カエラは1984年生まれのファッションモデル・歌手であり、2005年に発売した3枚目のシングル『リルラ リルハ』がシングルチャート3位を記録するとともに、ボーダフォンのCMにも起用され自身が出演したことで知名度が全国区となった。

瑛太は1982年生まれの日本の俳優で、フジテレビ系ドラマ『ウォーターボーイズ』で知名度を上げ『嫌われ松子の一生』など数々の映画にも出演していた。
2010年6月1日に瑛太と木村カエラは婚約を発表し、妊娠五ヶ月であることを公表した。

10月28日には長男が誕生している。

10月23日|木村佳乃と東山紀之が結婚

芸能人の気になる話題を紹介しますより引用

木村佳乃は1976年生まれの女優で、ドラマや映画などで活躍、デビュー作となった『失楽園』では日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞している。
東山紀之は1966年生まれ、ジャニーズ事務所に所属する少年隊のメンバーであり、俳優や歌手として活躍した。とくに1982年にデビューした『少年隊』は人気アイドルグループとして名が知られ、NHK紅白歌合戦には8年連続で出場している。

二人は2008年の舞台『さらば、わが愛 覇王別姫』で共演して以来交際をしており、2010年10月23日に結婚した。

二人の間には2011年11月14日に第一子となる長女が誕生、2013年に第二子となる次女が誕生している。

11月1日|水嶋ヒロが小説「KAGEROU」で第五回ポプラ社小説大賞を受賞

ORICON NEWSより引用

2010年に歌手の絢香と結婚、そして芸能事務所の研音を退社した水嶋ヒロが処女小説の『KAGEROU』で第五回ポプラ社小説大賞を受賞した。

水嶋ヒロが大賞を受賞した際、世間では「水嶋ヒロ」だから受賞できた出来レースという感想を持つ人が多かった。
週刊ポストは、第五回ポプラ社小説大賞の受賞は水嶋ヒロ側から持ち込まれた企画であり、一部ゴーストライターが使われていると指摘しているが、ポプラ社はその記事を否定している。
ポプラ社は原稿を出稿した時、水嶋ヒロは芸名ではなく本名で応募しており、大賞決定後に編集者が会いに行き初めて水嶋ヒロであったことが分かったと主張した。

いずれにせよ水嶋ヒロが受賞したことでKAGEROUは大きな話題となり、発行部数は43万部に達するベストセラーとなった。

11月25日|市川海老蔵襲撃事件発生


市川海老蔵襲撃事件とは、市川海老蔵が半グレ集団の関東連合に暴行された事件である。
市川海老蔵は歌舞伎役者で、襲撃事件前年の2009年にフリーアナウンサーの小林麻央と結婚していた。

一人で飲んでいた市川海老蔵は、元関東連合リーダーの石元太一らと数人とトラブルになった。
市川海老蔵が灰皿に注いだテキーラを飲ませようとしたり、髪をひっぱるなどの行為におよび、石元のボディガードが市川海老蔵に暴行を加えたのだ。

市川海老蔵が帰宅後、妻の小林麻央が110番通報したが、市川海老蔵は左頬を陥没骨折、前歯の損傷など顔面に大怪我を負っていた
海老蔵が出演していたCMなどは打ち切りされ、降板を余儀なくされた。

12月10日には被疑者の男性が逮捕され、懲役1年4ヶ月の実刑判決がくだされた。
また民事では12月28日に加害者側と示談が成立している。

2010年(平成22年)のスポーツ

2月4日|暴行容疑の横綱朝青龍が引退


第68代横綱の朝青龍が、暴行問題を起こしたことを原因に現役引退を表明した。
1月場所が行われていた1月16日に、朝青龍が泥酔して暴れたことが週刊誌にスクープされ、朝青龍は理事長からの厳重注意を受けた。
当初は個人マネージャーに暴行を働いたとした朝青龍だったが、実際には半グレ集団のリーダーを暴行していたことが発覚する。

朝青龍は2月4日の日本相撲協会理事会での事情聴取の直後、一連の暴行問題の責任をとる形で現役引退を表明した。
10月3日に両国国技館で行われた断髪式では、「私の体の中には二つの心臓がある。生んでくれたモンゴルと育ててくれた日本を愛している」などと述べている。

朝青龍は日本国籍を持っていないため親方にはなれず、現役引退とともに日本相撲界を去り、モンゴルへ帰国している。

2月12日|バンクーバー冬季オリンピック開幕


日本は銀3、銅2を獲得

6月11日|FIFAワールドカップ南アフリカ大会開幕


2010FIFAワールドカップは、南アフリカを舞台に開催された第19回目のワールドカップである。

1998年大会でも指揮をとった岡田監督率いる日本代表は、アジア最終予選を2位で通過し、グループEでカメルーン、オランダ、デンマークと同居する。

初戦のカメルーン戦を1-0で制すと、続く第2戦は優勝候補のオランダに善戦するも0-1で敗れる。
これで1勝1敗、決勝トーナメント進出をかけて迎えたデンマーク戦では、本田圭佑のFKで先制するとトータルスコア3-1で勝利し、見事ベスト16入りを決めた。

決勝トーナメント1回戦では南米の強豪パラグアイと対戦し、スコアレスドローからのPK戦の末敗れ、史上初のベスト8は叶わなかった。
この大会では、前回優勝のイタリアや同じく前回準優勝のフランスがともに1勝もできず、グループステージ最下位で大会から姿を消す波乱も起きた。

大会結果は、前大会からの世代交代に成功した無敵艦隊スペインが優勝、日本とグループリーグで同居したオランダが2位、ドイツが3位、ウルグアイが4位となった。

6月21日|女子ゴルフ宮里藍、世界ランキング1位となる

ALBAより引用

プロゴルファーの宮里藍が、日本人ゴルフ史上初となる世界ランキング1位を記録した

女子プロゴルフに世界ランキングが導入されたのは2006年であり、当時宮里は6位であった。
2007年には5回連続で予選落ちする大不振に陥るも、2009年にはLPGAツアー初優勝を果たすなど見事に復活する。
2010年には開幕からLPGAツアー2連続優勝を飾ると、シーズン4勝を達成、宮崎は世界トップにランキングされた。

なお、この直後に迎えた8月22日のセーフウェー・クラシックでも優勝し、米女子ツアーでは日本人初となるシーズン5勝を記録する。

2012年11月には、ゴルフ界において模範となる選手に贈られる「ウィリアム&モージー・パウエル賞」を日本人で初めて受賞した。

2010年(平成22年)の主要事件

3月1日|宮崎家族3人殺害事件発生


宮崎家族3人殺害事件とは、男性が妻、義母、子供の一家3人を殺害した事件である。
育児負担や義母からのハラスメントが原因とされている。

加害者の男性は、ハンマーで被害者の頭を何度も叩くなどし一家を殺害したが、その前日は「部落に帰れ」「離婚したければ離婚しなさい」などと義母に激しく罵られていた。

情状酌量の余地も考慮されたが、犯人には死刑判決が下され2014年10月に刑が確定している。。

4月17日|豊川市一家5人殺傷事件発生、長男が父・三男夫婦の長女を殺害

NAVERまとめより引用

豊川市一家5人殺傷事件とは、無職である30歳の長男が両親など一家5人を殺害した事件である。
犯人の長男は中学を卒業後、製菓工場に勤務していたが1年で退職し、十数年にわたり引きこもりの状態が続いていた。

長男はインターネットオークションで300万円ほどの借金を抱えており、それが原因で家族にインターネットを解約された。
これに激怒した男性は一家を殺傷し、自宅の布団に火をつけた。

放火により父と三男夫婦の長女(1歳)が死亡し、母親・三男・三男の内縁の妻が負傷した。
犯人には中程度の知的障害と自閉症があると診断されたが、懲役30年の実刑判決が言い渡され、2012年11月19日に刑が確定している。

6月|マツダ本社工場連続殺傷事件発生、1人が死亡11人が負傷


マツダ本社工場連続殺傷事件とはマツダの元期間従業員だった男が、マツダ本社工場で乗用車に乗ったままマツダ従業員を次々にはねた事件である。
この事件で1人が死亡し、11人が負傷した。

犯人の男は2010年に半年の期間社員として入社し4月1日より製造業務にあたっていたが、14日になり退職した。
犯人は警備員の制止をふりきって工場内へ車で進入し、5人をはね、さらに本社工場でも4人をはねた。
犯行から40分後に犯人は自ら110番通報し、現行犯逮捕された。

男は、同僚から集団ストーカー行為をされ会社が嫌がらせをやめなかったので、復讐のため事件を起こしたと主張した。
しかし警察の調べではそのような事実は確認できず被害妄想であると見なされた。

男には無期懲役の判決が言い渡され、2013年9月24日に刑が確定している。

10月23日|桐生市小学生いじめ自殺事件発生


桐生市小学生いじめ自殺事件とは、小学6年生の女児が同級生たちから1年以上にわたりいじめを受け、自殺した事件である。

自殺した女児は小学校4年生時に事件があった学校へ転向してきた。
5年生の授業参観時に、母親がフィリピン人であることから、女児は「汚い」「臭い」などの暴言を吐かれるようになり、3学期には上履きに「うざい、死ね」などの落書きをされるようになった。

いじめを受けて女児は「転校したい」と話しており、10月19日、20日は学校を欠席していた。
10月21日の社会科の校外学習に出席した際に「普段はずる休み?」などと言われ、母親に「もう学校に行きたくない」と訴え、23日に母親へプレゼントするはずだった手編みのマフラーをカーテンレールにかけて首つり自殺を行った。

またいじめだけでなく、クラスでは授業中に勝手に教室を出ていくなど学級崩壊が問題視されていた。

民事裁判では被害者遺族が市を県を相手取り損害賠償を求めたが、裁判所は自殺といじめの因果関係を認め自殺の原因が校長と担任教諭と認定、450万円の支払いがめいじられた。

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