2013年(平成25年)の出来事やニュースを解説

ニュース・出来事・スポーツ

この記事では2013年(平成25年)のニュース・文化芸能・事件について解説しています。

目次

2013年(平成25年)の主要ニュース

1月|安倍内閣が経済政策アベノミクスを推進


アベノミクスとは、2012年12月26日に就任した安倍晋三が掲げた経済政策であり、首相の「安倍」と経済学を意味する「エコノミクス」を合わせた造語である。
アベノミクスは「金融政策・財政政策・成長戦略」の3本の矢を柱とする政策であり、2013年の年初から円安・株高が進行した

金融政策では2%のインフレ目標が掲げられ、市場に大量のマネーを流入させる量的緩和政策や円高の是正政策が行われた。
財政政策では公共投資、成長戦略では健康長寿社会をに対する成長産業の育成や、女性の社会進出などが目標に掲げられた。

アベノミクスの効果により1月に1万円台だった日経平均株価は、同年12月には1万5千円台に到達し、アベノミクス初年度は政策の成功が裏付けられる結果となった。
また「アベノミクス」は2013年流行語大賞のトップ10にも選出されるなどニュースなどで盛んに取り上げられた。

5月24日|マイナンバー法が成立


2013年5月24日、「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律」(通称:マイナンバー法)が参議院本会議で可決され成立した

マイナンバー法では、各市区町村が住民に指定した12桁の個人番号を徴税や社会保障などの手続きに利用する制度が規定されており、法人や団体などには個人番号の代わりに13桁の法人番号が指定される。
個人番号の指定を受けるのは日本の市区町村に住民票がある住民全員であるため、住民票を持つ外国人も対象に含まれる。

マイナンバー法の導入目的としては、行政手続きを簡略化できるため国民の利便性が向上すること、行政の効率化による経費削減、所得や税を把握しやすくするため公正性の向上、などがあげられている。
一方でマイナンバー制度の仕組みが分からないことや、情報管理に対する不安メリットが感じられないなどの不満点が国民から上がっている。

マイナンバー法が施行されて個人番号の指定が始まったのは2015年10月5日で、2016年1月からは行政手続において実際に個人番号の利用が開始された。
また申請をすることで無料で個人番号カード(マイナンバーカード)の交付を受けることができ、個人番号を証明する書類としてや身分証明書などとして利用することができるが、2020年7月時点での普及率は17.5%と極めて低い状況になっている。

7月21日|参議院選挙で自民党が大勝

朝日新聞デジタルより引用

自公連立与党が優位となったため、ねじれ国会が解消される

9月7日|2020年のオリンピック開催地が東京に決定


ブエノスアイレスで開かれたIOC総会において、東京、イスタンブール(トルコ)、マドリード(スペイン)の3都市を対象に2020年夏季オリンピックの開催地選定投票が行われ、開催地が東京に決定した
日本での開催は、冬季オリンピックも含めると1964年夏季の東京、1972年冬季の札幌、1998年冬季の長野に続く4回目となる。

最終投票の直前に行われたプレゼンテーションではフリーアナウンサー・滝川クリステルの「お・も・て・な・し」スピーチや、IOC会長のジャック・ロゲによる開催地発表の様子はニュースで何度も流され話題となり、特に「お・も・て・な・し」は2013年の新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれた

東京オリンピック招致アンバサダーには滝川クリステルの他にもフェンシングの太田雄貴、サッカーの澤穂希、レスリングの吉田沙保里、車いすテニスの国枝慎吾など錚々たるメンバーが名を連ねており、スペシャルアンバサダーとしてはドラえもんも選ばれていた。

2020年東京オリンピックはもともと7月24日に開会式を迎える予定であったが、新型コロナウイルスが世界的に流行したことを受けて、1年間の開催延期となっている。

10月16日|台風26号が東日本を通過


2013年10月、最低気圧930hPa、最大風速45m/sの台風26号が東日本を通過し、死者40人、行方不明3人を出す被害を受けた。

台風26号は気象庁が「10年に一度の強い勢力」として警戒を呼びかけるほどの大型台風で、東京都、千葉県、茨城県の14地点では観測史上最大の24時間降水量を記録し、特に伊豆大島では土石流により甚大な被害が発生した。
伊豆大島が受けた大きな被害は「伊豆大島土砂災害」とも呼ばれており、台風26号による死者40人のうち36人が、行方不明者は3人とも伊豆大島の土石流によるものであった。

救助活動や捜索活動には東京消防庁や警視庁、海上保安庁、自衛隊などがそれぞれ部隊を派遣したが、11月8日に陸上での行方不明者発見の可能性はないとして打ち切りとなった。

台風26号は人的被害だけでなく交通面にも大きな影響を及ぼし、関東地方を中心に鉄道の運休や航空路線の欠航、高速道路の通行止めが相次いだ。
また、16日には東京スカイツリーの展望台が終日営業を取りやめた。

12月6日|特定秘密保護法が成立


2013年12月6日、「特定秘密の保護に関する法律」(通称:特定秘密保護法)が参議院本会議で可決され成立した

特定秘密保護法では、国の安全保障に関する情報のうち特に秘匿する必要があるものを「特定秘密」として指定し、特定秘密を取り扱うことができるのは「適性評価により特定秘密を漏らすおそれがないと認められた職員等」であることや、漏洩した場合の罰則などが定められている。

例えば公務員が特定秘密に指定された情報を漏らした場合には、最大で10年の懲役が科せられることとなった。
また公務員に限らず、民間の会社員でも国家の特定秘密に触れることがある場合は、情報漏洩の際に同様の処罰を受ける可能性がある。

国家機密を守ることができるメリットがある一方で、国民の「知る権利」が侵害される可能性があるため法案に反対する意見も出た。
2015年11月にはフリージャーナリストや編集者ら42人が国を相手に法律の無効確認と損害賠償を求めた訴訟を起こしている。
原告の主張は「特定秘密保護法は表現や報道の自由を侵害し憲法違反」「秘密指定で行政機関への取材が難しくなり、取材や報道自体が萎縮する」などであったが、判決は原告敗訴となっている。

12月19日|東京都知事の猪瀬直樹が辞任


2012年12月18日より東京都知事に就任していた猪瀬直樹が、2013年12月19日に辞任した

在任中は石原前知事から引き継いだ五輪招致方針をもとに2020年オリンピックの東京招致を成功させるなどしたが、都知事選前の2012年11月に医療法人徳洲会から5000万円の資金提供を受けていたことが、2013年11月の報道により明らかになった。

徳洲会は都内の病院や老人保健施設を所有しており、都は徳洲会に対し7億円以上の補助金を支出していたため、5000万円はその見返りであると各社は報じた。

猪瀬は5000万円が借入金であると主張し借用証も公表したが、借用証は押印などもない不自然な体裁であるなど不明瞭な点が多かったため世間からの批判は収まらず、2012年12月19日に辞意を表明した。

猪瀬は2014年3月28日に公職選挙法違反の罪で略式起訴されており、5000万円が選挙費用として使われた形跡がないことや実際に2013年9月に返済されていることなどから借入金と認定されたが、借入金が選挙資金収支報告書に記載されていなかったことで公職選挙法違反とされ罰金50万円の略式命令が出された

また罰金刑が確定したことにより、政治資金規正法に基づいて5年間公民権が停止されることになった。

2013年(平成25年)の芸能ニュース

2月1日|峯岸みなみのお泊まりが週刊誌にスクープされる


2013年、トップアイドルグループAKB48のメンバー・峯岸みなみにスキャンダルが発生した。
その後行った釈明会見で峯岸が頭を丸刈りにしたことで大きな話題となった。

峯岸みなみは1992年生まれのアイドルで、当時絶大な人気を誇っていた女性アイドルグループAKB48のメンバーであった。
しかし2013年1月31日の週刊文春2013年2月7日号で白濱亜嵐の自宅へ泊まったことが報道された。

報道後、峯岸みなみはyoutubeへ謝罪動画を投稿したが、頭を丸刈りにした姿で登場したことから大きな話題となった。
特に海外メディアでは多数のメディアがこの事件を取り上げ、恋愛を理由に丸坊主で謝罪するという行為を取り上げ、恋愛禁止というアイドルグループの規則に対し非難が行われた。

峯岸は涙ながらに軽率な行動を謝罪し、丸刈りは自分の意思で行ったこと主張した。

4月2日|菅野美穂と堺雅人が結婚


芸能界の大物カップルである、菅野美穂と堺雅人が2012年結婚した

菅野美穂は1977年生まれの女優で、1992年に「桜っ子クラブさくら組」のオーディオに合格し、アイドルとしてデビュー、その後NHK連続テレビ小説『走らんか!』やTVドラマ『イグアナの娘』などに出演し、女優としての人気を高めていく。

堺雅人は1973年生まれの俳優で、2004年にNHK連続テレビ小説『新選組!』に出演し名前が売れると、2008年のNHK連続テレビ小説『篤姫』で徳川家定役で出演、映画『クライマーズハイ』『アフタースクール』などで演技が高く評価されていた。

二人は2012年に共演した映画『大奥~永遠~』をきっかけに交際を開始し、2013年4月2日に結婚した。
結婚後に堺雅人が主演を務めた『半沢直樹』は関西地区で最終回の平均視聴率が45.5%となるなど、大ヒットドラマとなった。

ふたりの間には2015年に第一子となる男児が、2018年に第二子となる女児が誕生している。

5月30日|元モーニング娘。の矢口真里が2月に自宅で男性と不倫


アイドルの矢口真里の不倫騒動が週刊誌に掲載され、その顛末が大きな話題となった

矢口真里は1983年生まれの元アイドルで、『モーニング娘。』2期のメンバーとして人気を博していた。
2011年5月22日に俳優の中村昌也と結婚をしたが、2013年5月、同年2月に自宅で元モデルの梅田賢三と不倫をしていたところ、夫の中村昌也が帰宅し鉢合わせとなったことが週刊誌の報道により発覚した。
5月30日には中村と矢口真里の離婚が成立し、不倫の責任を取る形で6月以降全てのレギュラー番組や雑誌のコラム連載が打ち切りとなり、10月に正式に芸能活動の無期限延期が決定する。

不倫現場では梅田賢三が土下座を行い、その現場を中村がスマホのカメラで撮影したと報じられ話題となった。

矢口真里は翌2014年9月から芸能活動を再開させている

8月22日|宇多田ヒカルの母、藤圭子が飛び降り自殺


2013年、歌手の宇多田ヒカルの母親で歌手の藤圭子が飛び降り自殺していたことがわかり、話題となった。

藤圭子は1951年生まれの歌手であり、1960年代末から1970年代初頭にかけ活躍した。
ファーストアルバムとなった「新宿の女」は20週連続1位を獲得、続いて発売されたセカンドアルバム「女のブルース」は17週連続1位を獲得した。
2つのアルバムは間隔をおかずにリリースされたため、同一歌手がアルバムで37週連続1位を獲得するという快挙を成し遂げた。

1983年に藤圭子は第一子となる宇多田光を出産し、以降は光を世界で通用する歌手に育てるため尽力し、1998年に宇多田ヒカルがデビューすると以降はほとんどステージ上で歌うことはなくなった。

そして2013年8月22日、藤圭子がマンション前で倒れているのを発見され、警察は飛び降り自殺と断定、夫の宇多田照實と宇多田ヒカルはコメントを出し、藤圭子が1988年頃から精神疾患に悩んでいたことを明らかにした。

藤の遺書に従い葬儀は行われず、宇多田親子などの親族関係だけが火葬に立ち会う直葬となり、後日ファン有志とともに「偲ぶ会」が催された。

9月30日|KAT-TUN田中聖がジャニーズを解雇される


ジャニーズ事務所の人気タレントであった田中聖が突如事務所を解雇され、様々な噂が飛び交った。

田中聖は1985年生まれのタレントで、2001年からジャニーズ事務所所属のアイドルグループ『KAT-TUNE』のメンバーに選出され、2006年にCDデビューをしていた。
しかし2013年にジャニーズ事務所は「度重なるルール違反行為があった」としてジャニーズ事務所を突如解雇された。

解雇の理由として報道されたのは、田中が刺青を入れたこと、事務所を通さずライブやクラブにDJとして出演したこと、西麻布に事務所に無断でバーを開業させたことなどである。

ジャニーズ事務所を解雇された田中は2014年10月にバンド・INKTのメンバーとしての活動を公表したが、2017年5月24日には東京渋谷区の路上で大麻を所持していたとして、現行犯逮捕され同年INKTは解散している。

11月8日|島倉千代子死去、肝臓がんで死去


2013年11月8日、大物演歌歌手して幅広い層に人気を得ていた島倉千代子が他界した。

島倉千代子は1938年生まれの演歌歌手で、1955年に16歳で『この世の花』でデビューすると200万枚を売上げ人気歌手となる。
その後もヒット曲『愛のさざなみ』をリリース、1987年に49歳で発表した『人生いろいろ』が130万枚のヒットを記録するなど、年齢を重ねてもさまざまな年齢層から幅広い支持を得ていた。

しかし2010年に持病であった慢性肝炎が進行し、肝臓がんを発症、手術・入退院を繰り返していたが、2013年に肝硬変にまで進行した。
2013年8月に入院先の病院で容態が急変し、75歳で他界した。
島倉の訃報を受けて、大物演歌歌手やコロッケなどのものまねタレント、内閣官房長官の菅義偉などが追悼のコメントを発表している。

島倉の葬儀では「人生の最後に素晴らしい時間をありがとうございました」という島倉の肉声テープが流された。

2013年(平成25年)の主要事件

3月14日|江田島中黒人研修生8人殺傷事件発生、2名が死亡、6名が負傷


江田島中国人研修生8人殺傷事件とは、広島県のカキ養殖加工会社で研修中だった中国人技能実習生が、社員8名を殺傷した事件のことである。

中国人研修生は日本語ができないまま来日し、周囲から孤立していたため会社経営者と言い争いが絶えなかった。
事件当日、犯人は体調不良を理由に無断外出しようとしたところを経営者に叱られ逆上、スコップで経営者の胸を突き刺し、女性従業員を殴打して2人を殺害した。

裁判では精神的に追い詰められていたことが動機として語られ、無期懲役判決が確定している。

3月28日|ディオバン事件が報じられる


ディオバン事件とは、高血圧治療薬ディオバンの臨床研究にディオバンの製造元であるノバルティスファーマ社の社員が統計解析者として関与した事件である。
臨床研究の結果を発表した論文に捏造があったとして、論文が撤回された。

論文の捏造により不適切なディオバンの投薬がなされていた可能性が指摘され、多額(推定年間200億)の損害が国民と患者に生じていたという計算もある。

東京地検はノバルティスファーマ元社員の白橋伸雄を薬事法の誇大広告違反定食の疑いで逮捕したが、論文は学術誌に掲載されているため、それにより医薬品の顧客誘引性がないことから広告には該当しないと判断され東京高裁二審査では無罪判決が下った。

8月15日|福知山花火大会露店爆発事故発生、死者3名・重軽傷59名


福知山花火大会露店爆発事故とは、京都府福知山市で行われたドッコイセ福知山花火大会で、ベビーカステラを販売する屋台の店主がガソリンを噴出させ爆発事故を起こし、3名が死亡・59名が負傷した事件である。

ベビーカステラを販売する屋台の店主は、発電機にガソリンを給油する目的でガソリン携行缶の蓋を開けたが、大量のガソリンが噴出し爆発した。
ガソリン携行缶は発電機から出される排ガスの熱風を浴びていたため、かなりの高温となっており、内圧が高まっていた。
蓋が開けられた携行缶から噴出したガソリンは、複数の屋台や人に飛散し引火・爆発し大きな被害をもたらした。

加害者となった屋台店主は業務上過失致死傷の容疑で逮捕され、禁錮5年の判決が下されており、裁判では「遺族と被害者への謝罪と弁償に今後の人生をかける」と発言した。

福知山花火大会露店爆発事故により、福知山花火大会は翌年以降開催を中止、宇治川花火大会も余波を受けて2014年から開催が中止となっている。

10月8日|三鷹ストーカー殺人事件発生


三鷹ストーカー殺人事件とは、トラック運転手の男性・池永チャールズ・トーマスが元交際相手の女子高生(鈴木沙彩)にストーカー行為をしたのち、自宅に侵入し刺殺した事件である。
加害者は犯行前に米国の動画投稿サイトXVideosに交際中に撮影していた性的な動画を投稿し、犯行後にそれが拡散されたため、リベンジポルノ事件としても有名である。

加害者男性と被害者は1年間の交際後、被害者が海外留学を行うことを契機として別れ話を切り出す。
しかし被害者が帰国後、加害者は被害者に対し執拗な復縁要求を行うようになった。
やがて着信拒否された加害者は夏ごろから殺害計画を立てはじめ、犯行当日に被害者2階の窓から侵入し被害者を襲撃した。

加害者男性は殺害数日前に、動画共有サービスサイトのXVideosに、交際中に撮影していた卑猥な動画を投稿していた。
twitterや地域掲示板に動画のURLと共に怨恨殺人を行う旨の投稿をしていたため、事件後は動画のURLが拡散される事態となった。
そしてこの事件により、リベンジポルノという言葉が広く知られるようになった。

犯人には懲役22年の判決が言い渡され、この事件を契機にリベンジポルノの関連法案が成立した。

12月19日|王将社長射殺事件発生


王将社長射殺事件とは、「餃子の王将」を展開するチェーン店「王将フードサービス」の社長であった大東隆行が、本社の京都市山科区で射殺された未解決事件である。

大東社長は午前5時45分ごろに王将本社に車で出社し、駐車場に車を停めて降りたところを待ち伏せしていた犯人に撃たれたと見られている。
犯行に使用されたのは小型の自動式けん銃で、至近距離から4発の銃弾が撃たれ、すべて急所に命中していた。

王将フードサービスには東北や中国への新規出店を巡りトラブルがあったとされ、その報復で殺害されたとも言われている。

2015年には遺留品から検出されたDNA型が、九州の暴力団組員のものと一致したことが明らかとなっている。

2013年(平成25年)のスポーツ

1月29日|柔道の五輪代表ら女子選手が、監督・コーチからの暴力やパワハラを告発


2013年に入り、全日本女子の監督であった園田隆二にパワハラ疑惑が持ち上がった

2012年のロンドンオリンピックでは、日本の女子柔道はメダルラッシュを期待されていたが、過去最低の3個のメダルしか獲得できなかった。
翌年になりロンドン五輪の女子柔道に出場した選手を含む選手15人が、監督の園田隆二やコーチが暴力行為やパワハラがあったと日本オリンピック委員会に告発した。

2010年~2012年に平手で頬を叩くなどして厳重注意を受けていた園田であったが、その後も「消えろ」「能なし」「ブタ」「ブス」などの暴言や選手に対する威嚇行為があったとされ、聞き取り調査によりほぼ事実であると確認されたため、戒告処分となった。
全日本柔道はその後も園田に監督を継続させる予定であったが、世論の批判を受け監督を辞任した。

園田はその後2016年に所属先であった警視庁を退職、同年4月からパーク24柔道部のコーチに就任している。

2月18日|ノルディックスキーワールドカップで高梨沙羅が史上最年少で総合優勝


女子スキージャンプの高梨沙羅が、ノルディックスキーワールドカップで史上最年少での総合優勝を果たした。
当時高梨は16歳4か月、それまでのワールドカップ史上最年少優勝はトニ・ニエミネン(男子・フィンランド)が記録した16歳9か月であった。
また日本人選手によるスキージャンプワールドカップ個人総合優勝も、高梨が初であった。

高梨沙羅は北海道出身、1996年生まれのスキー選手である。
ノルディックスキー・ジュニア世界選手権では2012年に女子個人・団体で金メダルを獲得し、名前が広く知れ渡り、2012/2013シーズンで史上最年少の総合優勝を果たした。

ワールドカップでの総合優勝以降も高梨沙羅はワールドカップで3つの金を獲得するなど無類の強さを発揮したが、金メダル筆頭候補として挑んだ2014年のソチオリンピックでは4位に終わり悔し涙を流した。
4年後に再びメダルを目指し、2018年平壌オリンピックへ出場し銅メダルを獲得している。

10月3日|内村航平が世界体操で個人総合4連覇(最終的に6連覇)


ベルギーのアントワープで開催された世界体操で、内村航平が個人総合4連覇を遂げた

内村の優勝は、まさに圧倒的であった。
2位に2.394点差をつけて予選をトップ通過すると、決勝では唯一全種目で3位以内を記録する。
これにより、2位に1.958点差となる91.990点で優勝を果たした。

種目別では、平行棒で金メダルを、ゆかと鉄棒で銅メダルを獲得している。

さらにこの大会では、日本の加藤凌平が20歳ながら2位に入っている。

なお、4連覇を成し遂げた内村航平は、最終的に個人総合6連覇まで記録を伸ばすこととなる。

12月8日|フィギュアGPファイナルで男子羽生結弦が初優勝、女子浅田真央が4度目の優勝


日本で開催されたフィギュアGPファイナルで、男子羽生結弦が初優勝、女子浅田真央が4度目の優勝を果たした

羽生は、ショートプログラムで世界歴代最高得点となる99.84点を記録する。
さらにフリーでも自己ベストを大幅に更新する記録を出し、圧巻の優勝であった。

日本男子の優勝は、史上2人目である。

前年のGPファイナルでも優勝していた浅田は、本大会でも女王の貫禄を見せつける形となった。

ショートプログラムで首位に立った浅田は、フリーでトリプルアクセルでの転倒や回転不足はあったものの、トータルで2位に10点以上の差をつけて優勝を果たした。

浅田が記録した4度目の優勝は、ロシアのイリーナ・スルツカヤに並ぶ史上最多タイ記録であった。

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