2005年（平成17年）に流行した洋画ランキングベスト38を解説【あらすじ・結末】

ターミナルのあらすじ

アメリカのケネディ国際空港、その入国手続きゲートにクラコウジア人のビクター・ナボルスキー（トム・ハンクス）がやってきた。

しかし手続きを行なおうとするも警備員に止められ、国境警備局主任のディクソン（スタンリー・トゥッチ）の元へ連れて行かれてしまう。

なぜ入国できないかをディクソンは説明したが、英語が話せないナボルスキーはほとんど理解できない。状況がよくわからないままにターミナルに放置されてしまったナボルスキーは、偶然テレビに映っていた衝撃のニュースを目の当たりにする。

それは祖国クラコウジアでクーデターが起こり、事実上政府が消滅してしまったというものであった。この政府消滅によりパスポートが無効状態となったことでナボルスキーは入国できず、そして国に帰ることもできなくなっていたのだった。

英語を読めないナボルスキーだが、映像で何が起きたかをある程度理解し、その事実に落ち込み涙を流す。

クラコウジアの内乱が収まるまで身動きのとれなくなったナボルスキーは事態が収束するまでターミナルで暮らすことを決意し、空港職員とのコミュニケーションを確立するため英語を学び始める。

一方ディクソンはその気になれば不法にアメリカ国内に逃げだせるにも関わらず律義に待ち続けるナボルスキーに対し、このままでは自らの責任を問われると苛立ち始める。

ディクソンはあの手この手でナボルスキーをターミナルから追い出し別管轄へと追いやろうとするが、中々うまくいかない。

ナボルスキーは空港で暮らすうち様々な出来事に巻き込まれ、徐々に空港職員たちと打ち解けていき、その器用さを買われターミナルの内装業の仕事で生計を立て始める。

そんな生活の中、客室乗務員で既婚者との恋がうまくいかない女性、アメリア（キャサリン・ゼタ＝ジョーンズ）とも親しくなっていき、ナボルスキーはなぜここまでしてアメリカに入国したいのか、その理由を語りだす…

療養施設に入っている年老いた男性デュークは、認知症を患った老女にくる日も来る日も「とある物語」を読み続ける。

「とある物語」の舞台は1940年代の南アメリカ。

17歳のアリー（レイチェル・マクアダムス）は夏の間だけ別荘に来ており、幼い頃から英才教育を受け大学を目指していた。

別荘近くの材木置き場で働いているノア（ライアン・ゴズリング）は、アリーに恋をし強引にデートに誘う。

アリーの両親は「一夏の恋だから」と見過ごしたが、身分の違う二人の恋を認めてはいなかった。

ある夜、ノアはアリーを古びた屋敷へと案内する。そこでノアはいつか屋敷を買い取って農場を始めるという夢を語る。

二人は愛を確かめ、アリーは夜更けになっても別荘には帰らなかった。

両親はアリーを探し出し、すぐさま別荘を去る。

ノアは毎日手紙を出したがなぜか手紙はアリーの元へは届かず、やがてノアは徴兵されてしまう。

時は過ぎ、ノアは古い屋敷を買い取り、アリーはロンという男と婚約していた。

ノアはアリーの婚約を知ると古い屋敷の建て直しに勤しんだ。完璧に建て直せば、アリーは戻ってくると考えたからだ。

アリーもノアが家を建て直したことを知ると、けじめをつけるためノアに会うことを決意する。

久しぶりに再会した二人は、お互いに愛し合っていたこと、ノアが毎日手紙を書いたこと、それがアリーには届いておらず、すれ違っていたことを確認する。

二人は愛を確かめ合ったが、アリーはノアのもとを後にした。だがアリーは、自分の本当の気持ちに気づき婚約者のロンに全てを話し、ノアの元へ戻ってくる。

「とある物語」はここで終わるが、話を聞いていた老女にある変化が起こる。

物語の舞台となるのは、全てが部品からなるロボットたちが暮らしている世界。

この世界ではパーツを組み合わせることで子供が生まれ、生まれた子供は新しいパーツを組み合わせていくことで成長していく。

主人公のロドニー（ユアン・マクレガー）はコッパーボトム夫妻の一人息子。

父は料理店に勤める皿洗いロボットであり、ロドニーは父と母からたくさんの愛情を受けて、すくすくと育っていった。

ある日、ロドニーはテレビに映るビッグウェルド博士（メル・ブルックス）の特集に釘付けになる。
画面の向こうの博士は「外見が何で作られていても、誰もが輝くことができる」をモットーに様々な発明を世に送り出していた。

感銘を受けたロドニーは自身も発明家になることを目指し、ビッグウェルド博士のいるビッグウェルド・インダストリーを目指し両親に別れを告げるのだったが・・・