この記事では2002年(平成14年)に流行したヒット商品番付を紹介しています。
目次
2002年(平成14年)に流行したヒット商品ベスト8を紹介・解説
まずは2002年(平成14年)に流行したヒット商品ベスト8を見てみましょう。
丸ビル | 横綱 | カメラ付携帯電話 |
サッカーW杯 | 大関 | ハリーポッター |
PDPテレビ | 関脇 | 上海 |
菊川怜 | 小結 | 日野原重明 |
2002年(平成14年)最大のヒット商品は丸ビルとカメラ付携帯電話
ぶたさん
あざらし君
37階建てのオフィスビルが誕生
この年は東京都千代田区に、三菱地所が改装したオフィスビル「丸の内ビルディング(丸ビル)」がオープン。
地上180m、37階建てのビルで、グランドオープン時のキャッチフレーズは「日曜日なのに、東京駅に降りていた。」。
オープン2ヵ月で来場者500万人を超えるほどの盛況となり、この年の日本建築美術工芸協会主催「AACA賞」を受賞しています。
写メールが流行
また、この年はカメラ付携帯電話が普及し「写メール」という造語も生まれました。
単にカメラとしての機能だけではなく撮った写真をすぐにメールで送ることができたりと、カメラ付携帯電話ならではの機能が人気に。
これ以降、カメラは携帯電話に欠かせない機能となりました。
2002年(平成14年)はサッカーW杯で日本中が熱狂
この年はサッカーW杯が日本と韓国共同で開催され、日本中が熱狂に包まれました。
この大会で日本はグループリーグを2勝1分の1位で通過。
決勝トーナメントに進みましたが、1回戦で惜しくもトルコに敗れてベスト16に終わりました。
また、カメルーン代表のキャンプ地となった大分県の中津江村も話題となり、「W杯(中津江村)」は2002年の新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれました。
前年の12月には、大人気「ハリー・ポッター」シリーズの映画『ハリー・ポッターと賢者の石』が公開されたことでハリー・ポッター人気が加速。
映画は興行収入203億円を記録してこの年の洋画部門第1位、書籍も第1作の『ハリー・ポッターと賢者の石』から第4作の『ハリーポッターと炎のゴブレット』までが2002年の日本におけるベストセラーランキング第1位となりました。
この年はPDP(プラズマディスプレイ)テレビもヒット。
高額ではありましたが、1-9月の累計出荷台数は前年同期比の3.9倍にまで上りました。
また、この頃は上海が巨大消費地となり日本企業も多数上海に進出。
日本からの観光客も急増しました。
その後もこの流れは続き、2015年時点で1万社近い日系企業が進出しており、長期滞在日本人が多い都市としてはタイのバンコクに次ぐ第2位となっています。
テレビでは東大卒のタレント菊川怜が人気に。
2002年のタレントCM起用社数ランキングで年間首位になった他、ニュース番組『真相報道 バンキシャ!』で福澤朗と共にキャスターを務めるなど、幅広く活躍しました。
また、医師・医学者である日野原重明が90歳を記念して出版した著書『生きかた上手』がこの年のベストセラーランキング第3位に。
累計120万部を超え、生き方に悩むすべての人々の指南書となりました。
2002年(平成14年)その他のヒット商品を解説
次にその他のヒット商品を見てみましょう。
健康エコナマヨネーズタイプ | 前頭 |
バウリンガル |
Suica(スイカ) | 前頭 |
トップオーブンドラム |
讃岐うどん | 前頭 | おにぎり |
ビヨンドマックス | 前頭 | 180円スニーカー |
マーチとイスト | 前頭 | バイオW |
ミッドセンチュリー家具・家電 | 前頭 | 大きな古時計 |
アミノサプリ | 前頭 | 明治おいしい牛乳 |
ホテイチ | 前頭 | メード・イン・ジャパン |
小石丸 | 前頭 | ワイパアゴキパオ |
海辺のカフカ(新潮社) | 前頭 | マスカラ |
食べるテーマパーク | 前頭 | 横浜赤レンガ倉庫2号館 |
松井秀喜 | 前頭 | ビアード・パパの作りたて工房 |
ボヘミアンファッション | 前頭 | ナルミヤインターナショナル |
元ちとせ | 前頭 | ハモネプ |
ぶたさん
あざらし君
ぶたさん
4月には神奈川県横浜市に横浜赤レンガ倉庫2号館が商業施設として開業し、開業から4ヵ月余りで入場者300万人を突破。
1号館は展示スペースやホールなどの文化施設で、1号館・2号館ともに現在でも横浜みなとみらい21地区の代表的な観光施設となっています。
タカラ(現・タカラトミー)は、犬の鳴き声を翻訳できる機械「バウリンガル」を発売。
マイクで捕らえた犬の鳴き声を分析して6種類の感情を表示する機械で、2002年のイグノーベル賞平和賞を受賞しました。
また、猫向けの「ミャウリンガル」という商品も発売されています。
兵庫県神戸市に本社を置くヒラキは180円スニーカーを発売。
中国の中でも人件費の安い中国奥地で生産を行うことで1足180円という安さを実現し、発売1年で約200万足を売り上げました。
ぶたさん
あざらし君
キリンビバレッジは機能性飲料「アミノサプリ」を発売。
5種類の必須アミノ酸が含まれていることを売りにしており、アミノ酸ブームに乗って1000万ケースを突破する売り上げとなりました。
大手食品会社の明治から発売された「明治おいしい牛乳」は年200億円超の売り上げを記録。
パック入り牛乳としては近年希に見るヒットとなり、現在でも愛されているロングセラー商品です。
ぶたさん
あざらし君
スポーツでは、当時読売ジャイアンツに所属していたプロ野球選手・松井秀喜がこの年、本塁打王、打点王、最高出塁率、シーズンMVPを獲得するなど大活躍。
また、この年のシーズン中に通算300号本塁打を放ち、28歳0ヵ月での達成は王貞治の27歳3ヵ月に次ぐ史上2番目の記録となりました
翌年にはメジャーリーグのニューヨーク・ヤンキースに移籍し、以降はメジャーリーグでも活躍することとなります。
書籍では、村上春樹が10作目の長編小説『海辺のカフカ』を発売。
2002年のベストセラーランキングでは第19位にランクインしており、後に舞台化もされました。
また、英語やフランス語をはじめ多くの言語に翻訳され、海外でも出版されています。
音楽では平井堅が童謡『大きな古時計』をカバー。
平井堅はこの曲で2002年の紅白歌合戦に出場し、CDは66.7万枚を売り上げてこの年の邦楽ランキングの第7位となりました。
また、奄美大島出身の歌手・元ちとせもヒット。
1stアルバム『ハイヌミカゼ』などCD計172万枚を売り上げ、特にデビューシングルの『ワダツミの木』はこの年の邦楽ランキング第3位にランクインしました。
ぶたさん
あざらし君
ぶたさん