2006年(平成18年)に流行した懐かしのヒット商品番付を解説

ヒット商品

この記事では2006年(平成18年)に流行したヒット商品番付を紹介しています。

2006年(平成18年)に流行したヒット商品ベスト8を紹介・解説

まずは2006年(平成18年)に流行したヒット商品ベスト8を見てみましょう。

デジタル一眼レフ 横綱 ショッピングセンター
ICキップ 大関 軽Car
メタボリック対策商品 関脇 脳グッズ
ウェブ2.0 小結 フルハイビジョン

2006年(平成18年)最大のヒット商品はデジタル一眼レフとショッピングセンター

ぶたさん

この年の横綱は「デジタル一眼レフ」と「ショッピングセンター」だよ。
本格カメラが手の届く価格で手に入るようになったよ。

あざらし君

使い勝手の向上で初心者層にも拡大

デジタル一眼レフ

(出典:https://www.biccamera.com/bc/item/5761541/)

この年はソニーや松下電器産業などが「デジタル一眼レフ」市場に参入。
身近な家電ブランドの参入は女性層を獲得するきっかけとなりました。

また、高機能ながら手の届く価格で、軽量化や使い勝手の向上も初心者に受けて市場が拡大しました。

様々な形態のショッピングセンターが誕生

アーバンドック ららぽーと豊洲

(出典:https://ja.wikipedia.org/)

2006年は近所で都心並みの買い物ができる「ショッピングセンター」が乱立、東京都の豊洲に誕生した「アーバンドック ららぽーと豊洲」や、神奈川県の川崎市に誕生した「ラゾーナ川崎プラザ」、大阪では「イオンモール鶴見緑地」など大型のショッピングセンターが大盛況しました。

2006年(平成18年)は誰もが情報を発信できる時代に

関西ではJR西日本で利用できるICきっぷ「ICOCA」と阪急電鉄や京阪電気鉄道などで使えるICきっぷ「PiTaPa」の相互利用が始まりました。
一方、JR東日本はモバイルSuicaのサービスを開始。

ICきっぷの普及により電子マネーの利用も進みました。

軽自動車(軽Car)はガソリン高の影響で燃費の良さが重要視され人気に。
洗練されたデザインも受け、新車の3台に1台を軽自動車が占めるほどでした。

2006年の流行語にも選出され、中高年層の関心事となったメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)を予防するための「メタボリック対策商品」も登場。
「おなかの脂肪をおとす」として小林製薬から販売されている「ナイシトール」は予想以上に売れ、2020年現在も販売を続けるロングセラー商品となっています。

また、医学博士の川島隆太が監修を務めたニンテンドーDSのソフト『脳を鍛える大人のDSトレーニング』もヒット。
それに加えて数字パズルの「数独」も人気となるなど、脳を鍛える「脳グッズ」が流行しました。

ITの分野では、情報の送り手と受け手が流動化し双方向に情報をやり取りできる技術やサービスが普及。
その状態を表した「ウェブ2.0」という言葉が流行し、代表的なサービスであるmixiが流行しました。

ハイビジョン放送の画質を落とすことなくフルに表現することができる「フルハイビジョン」テレビも人気に。
シャープのアクオスや、松下電器(現パナソニック)のVIERAなどのブランド商品が好調となりました。

2006年(平成18年)その他のヒット商品を解説

次にその他のヒット商品を見てみましょう。

高校野球 前頭
「引退」
プレミアムビール 前頭
プレミアムシート
キッザニア東京 前頭 アンチエイジング
「ジェットストリーム」(三菱鉛筆) 前頭 「植物性乳酸菌ラブレ」(カゴメ)
ワンセグ 前頭 新型コンビニ
高機能洗濯機 前頭 「本炭釜」(三菱電機)
MNP(携帯電話の番号継続制度) 前頭 「エアロソアラ」(タカラトミー)
ゼイヴェル 前頭 バッグ
「カップシチュー」(ハウス食品) 前頭 「チョコレート効果」(明治製菓)
リゾート投資 前頭 高齢者住宅
「TSUBAKI」(資生堂) 前頭 パーシャルエステ
キューピーあえるパスタソースたらこ 前頭 「オーツ―サプリ」(セブンイレブン)
手回し充電ラジオ 前頭 「エネループ」(三洋電機)
「レクサスLS460」(トヨタ自動車) 前頭 「JOBA(ジョーバ)」(松下電器産業)
「ガクタビ」(JTB) 前頭 「のだめ」&「ハチクロ」

ぶたさん

2006年(平成18年)のヒット商品で現在も残っているのは何があるかな?
東京都の豊洲には、子供が様々な職業を体験できる「キッザニア東京」がオープンしたよ。

あざらし君

ぶたさん

仕事体験が終わったら「キッゾ」という園内通貨が給料として支払われるなど、楽しみながら職業を体験できる人気の施設だね。

軽井沢や熱海には高級マンションが続々と誕生。
退職間近の団塊の世代が「リゾート投資」の投資先として注目しました。
しかし地域によっては経年により集客力が衰え、マンションの買い手がつかず格安マンションとして売りに出されるケースも見られています。

また同じく団塊の世代の退職を控え、老いの住まいとして高齢者住宅にも注目が集まり、介護サービス付きのマンションなども登場しました。

携帯電話の番号を継続して利用できる「携帯電話番号ポータビリティ(MNP)」が実施されたのもこの年。
MNPの実施により携帯電話3社の市場競争が激化しましたが、2006年においてはauが流入数1位を獲得しました。

また、NHKや民放7社が携帯電話向けの地上デジタル放送「ワンセグ」のサービスを開始すると発表したことで、ワンセグ携帯も人気となりました。

ぶたさん

手動で充電ができる「手回し充電ラジオ」も注目されたよ。
ラジオとしての機能だけじゃなくて、携帯電話の充電ができたりライトが付いていたりと、災害時に役立つ機能も助かるよね。

あざらし君

ぶたさん

三洋電機が開発した充電可能な電池「エネループ」もヒット番付に入ったよ。
「約1000回使える」としてコンビニなどにも販路を拡大したよ。

あざらし君

旅行会社のJTBが提供する学生用の海外旅行プラン「ガクタビ」も人気に。
通常より2~3割安い価格で海外旅行ができるとして1万5000人が利用しました。

高級志向のビール「プレミアムビール」もヒット。
サッポロビールの「ヱビスビール」にサントリーやアサヒ、キリンが挑み市場が拡大。

また、映画館や航空機では「座席が広々としている」「より良いサービスを受けられる」など他の座席と比べて優位性を持った特別席「プレミアムシート」も人気に。

プチぜいたくが流行した年となりました。

キューピーが販売する「キューピー あえるパスタソース たらこ」は、たらこの着ぐるみを着たキューピー人形が行進するCMが話題に。
CMソングの『たらこ・たらこ・たらこ』はCD化もされ、新語・流行語大賞のトップテンにも入りました。


この年の高校野球は夏の甲子園が特に注目されました。
決勝戦では駒大苫小牧と早稲田実業が対戦し、プロ入り後も大活躍を続ける駒大苫小牧の投手・田中将大と、ハンカチ王子の愛称で大人気となった早稲田実業の投手・斎藤佑樹の投げ合いが話題に。
試合は延長15回でも決着がつかず、翌日に再試合が行われることに。
再試合では4-3でハンカチ王子・斎藤佑樹を擁する早稲田実業が勝利し初優勝を飾りました。


サッカーではドイツでW杯が行われ、日本は残念ながらグループリーグで敗退。
その後、日本代表としてサッカー界を引っ張ってきた中田英寿の引退も話題となりました。

また、野球界を盛り上げてきた新庄剛志もこの年に引退。
当時所属していた北海道日本ハムファイターズはこの年日本一となっており、新庄剛志は引退の年に自身初の日本シリーズ出場と日本一を達成して有終の美を飾りました。

競馬でも、前年に無敗のまま三冠を達成したディープインパクトが引退。
各界のスターの引退が相次いだ年となりました。

クラシック音楽をテーマに音大生の青春を描いた二ノ宮知子の漫画『のだめカンタービレ』は、この年テレビドラマ化されたことで人気が加速。
主人公の野田恵を上野樹里が、千秋真一を玉木宏が演じたことで話題となりました。
また、2009年と2010年にはドラマの続編として、映画『のだめカンタービレ 最終楽章』が前・後編に分けて公開されました。


一方、美大を舞台とした羽海野チカの漫画『ハチミツとクローバー』はこの年映画が公開。
こちらは主人公の竹本祐太を櫻井翔が、ヒロインの花本はぐみを蒼井優が演じました。


商品単体として圧倒的注目を集めたのは松氏電器産業(現Panasonic)の「JOBA(ジョーバ)」でした。
商品の背に乗り、ロデオを行うことで体幹が鍛えられダイエット効果があると謳われ、その奇抜さが話題となり売り上げも好調でした。

ぶたさん

ダイエット器具の行く末は
やがて使われなくなり、埃をかぶる運命・・

あざらし君

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