2001年(平成13年)に流行した懐かしのヒット商品番付を解説

ヒット商品

この記事では2001年(平成13年)に流行したヒット商品番付を紹介しています。

2001年(平成13年)に流行したヒット商品ベスト10を紹介・解説

まずは2001年(平成13年)に流行したヒット商品ベスト10を見てみましょう。

メードイン・チャイナ 横綱 イチロー
希望退職 大関 千と千尋の神隠し
200円台牛丼 大関 なし
東京ディズニーシー 関脇 ユニバーサルスタジオジャパン
お茶飲料 小結 缶チューハイ

2001年(平成13年)最大のヒット商品はメードイン・チャイナとイチロー

ぶたさん

この年の横綱は「メードイン・チャイナ」と「イチロー」だよ。
イチロー選手は知らない人はいないと言っていいくらいだよね。

あざらし君

中国製品の台頭

メイドインチャイナ

(出典:http://biz.searchina.net/id/1587617?page=1)

「米中時代の始まり」とも言われる情勢の通り、中国製品(メードイン・チャイナ)が日本でも台頭。
中国の低価格な供給能力を生かした一式5000円の眼鏡専門店や1着1万円台の紳士服店など、中国製品は従来の価格に対する感覚を変えました。

この年以降も中国製品は勢いを増し、現在でも身の回りには中国製品が溢れています。

メジャーリーグでも大活躍


2000年11月にメジャーリーグのシアトル・マリナーズと契約したプロ野球選手・イチローが、2001年の開幕戦から先発出場。
当初は日本人野手がメジャーで通用するとは思われていませんでしたが、イチローは新人王や首位打者、シーズンMVPなど数多くのタイトルを獲得し、見事に前評判を覆しました。

その後もイチローはメジャーリーグで活躍を続け、MLBシーズン最多安打記録や通算安打世界記録、最多試合出場記録など素晴らしい記録を残しました。

2001年(平成13年)は東西に大人気テーマパークが誕生

この年は大手企業が赤字等を理由に希望退職者を募集。
退職金が割り増しになるというメリットもあってか、この募集に対して募集人数をオーバーするほど多数の社員が応募するという事態が発生しました。

希望退職が「ヒット商品」なのは違和感がありますが、企業にとっては収益性を向上させる重要な要素の一つだったのでしょう。

7月には宮崎駿が監督を務めたジブリ映画『千と千尋の神隠し』が公開。
興行収入308億円を記録し、2001年の邦画興行収入ランキングのみならず2020年時点で日本の歴代興行収入第1位となっている大ヒット作です。

また、日本だけでなく世界的にも評価の高い作品で、第52回ベルリン国際映画祭では最優秀作品賞である金熊賞を受賞しています。

ぶたさん

主題歌の『いつも何度でも』もよく耳にしたよね。

また、この年は200円台で食べられる牛丼も人気に。
牛丼の外食チェーン大手の吉野家も参戦したことでさらに盛り上がりを見せましたが、BSE(牛海綿状脳症)に関する社会問題の影響で勢いが衰えることとなりました。

大阪にはユニバーサル・スタジオ・ジャパンが開園。
開園後338日で来場者1000万人を突破し、当時は世界で最も早い記録でしたが、その後オープンした東京ディズニーシーに記録を更新されました。
「ジョーズ」や「ジュラシック・パーク・ザ・ライド」などハリウッド映画の世界を体験できるアトラクションも多く、近年ではエヴァンゲリオンや任天堂パークができるなどハリウッド映画の枠を超えたコラボが人気のテーマパークとなっています。

9月には千葉県浦安市に東京ディズニーシーが正式に開園。
キャッチコピーは「冒険とイマジネーションの海」で、ディズニーリゾートの新たなテーマパークとして多数の来場者を集めました。
現在の年間来場者数は約1350万人と、世界のテーマパークの中でも第5位の多さとなっています。

飲料ではキリンビバレッジから発売され井上陽水がCMキャラクターを務めた「聞茶」や、中国茶の缶・ボトル飲料がヒットするなどお茶飲料が人気に。
お茶飲料はその後「伊右衛門茶」や「綾鷹」など高級感・健康志向をテーマに、自販機や家庭向けへ販売されるようになり、定番化しています。

また、キリンビールから発売された「氷結果汁」は若者向けのデザインと味で年間600万ケースのヒット。
缶チューハイも人気となりました。

2001年(平成13年)その他のヒット商品を解説

次にその他のヒット商品を見てみましょう。

ビックカメラ有楽町店 前頭
エルメス銀座店(メゾンエルメス)
フィット 前頭
デパ地下
カフェ 前頭 浜崎あゆみ
アサヒ本生 前頭 ADSL
リミテッド25 前頭 チーズはどこへ消えた?
ミニモニ。 前頭 玩具菓子
アクオス 前頭 明日があるさ
なんちゃってシリーズ 前頭 安全・防犯グッズ
週刊コミックバンチ 前頭 えなりかずき
韓国テイスト 前頭 折り畳み式携帯電話
新庄剛志 前頭 コンビニATM
理美容関連クイックサービス 前頭 陰陽師
西南アジア地図 前頭 マッサージチェア

ぶたさん

2001年(平成13年)のヒット商品で現在も残っているのは何があるかな?
この年はコンビニにIYバンク(現・セブン銀行)をはじめとしたコンビニATM(現金自動預け払い機)が普及したよ。

あざらし君

ぶたさん

今でもセブンイレブンだとセブン銀行、ファミリーマートだとE-net、ローソンだとローソン銀行など、コンビニATMは生活に欠かせないものとなっているよね。

大手家電量販店ビックカメラはこの年、有楽町そごうが撤退した読売会館に有楽町店をオープン。
不振だった百貨店を人気スポットへと再生させ、現在でも読売会館の中核店舗となっています。

フランスのファッションブランドであるエルメスは、日本での旗艦店「メゾンエルメス」を銀座にオープン。
外壁に13,000枚のガラスブロックを張り巡らせた11階建てのビルは、エルメスとしては世界でも最大級の店舗となりました。

ぶたさん

シャープからは液晶テレビ「アクオス」が発売されて売れ行きも好調だったみたいだね。
今でも発売され続けているシリーズで、最新モデルは8K放送にも対応しているよ。

あざらし君

また、百貨店等の地下食品売り場を指す「デパ地下」も人気に。
地下食品売り場の導入は1936年が最初ですが、2000年に東急百貨店東横店「東急フードショー」が開業してからテレビや雑誌で「デパ地下」という名称が使われるようになりました。

アサヒビールはこの年、「本生」を発売して発泡酒市場に参入。
「本生」の売れ行きが好調だったことで、アサヒビールは2001年の発泡酒シェアにおいて2位を獲得。
また、ビール類シェアにおいてはキリンを抜いて48年ぶりの1位となりました。

ぶたさん

横綱の「メードイン・チャイナ」に続いて、コリアン風味のお菓子や調味料など韓国テイストも人気となったよ。
今もスーパーなんかでよく見る「韓国のり」も美味しいよね。

あざらし君

ITの分野ではADSL(非対称デジタル加入者線)の普及が加速。
アナログ電話回線を流用してインターネット接続ができるとして、加入者は100万世帯にまで上りました。

ぶたさん

この年は折り畳み式の携帯電話も流行ったみたいだね。
スライド式とか回転式とかもあったけど、やっぱり折り畳み式を使ってる人が多かったかな。

あざらし君

ぶたさん

「フィーチャーフォン」とか「ガラケー」と聞くと折り畳み式をイメージする人も多いんじゃないかな。

音楽の分野では、カリスマ的存在の歌姫・浜崎あゆみが大ヒット。
3月に発売した初のベストアルバム『A BEST』は宇多田ヒカルの2ndアルバムの発売日にぶつけられたことが話題に。
最終的には400万枚以上の売り上げを記録し、プロモーションは大成功となりました。


また、もともと坂本九のシングルとして1963年に発売された『明日があるさ』を、ダウンタウンをはじめとする吉本興業のお笑いタレントで構成されたユニット「Re:Japan」やウルフルズがカバー。
缶コーヒーのCMや同名のドラマ『明日があるさ』の主題歌にも使われ大ヒットしました。


ハロー!プロジェクトからは女性アイドルユニット「ミニモニ。」が誕生。
名前の通り「身長150cm以下」という条件に合うメンバーで結成され、小学生以下をターゲットとしてアニメやキャラクターグッズもヒット。
デビューシングルの『ミニモニ。ジャンケンぴょん!』も子供たちに大人気となりました。


スポーツでは、プロ野球選手の新庄剛志が阪神タイガースからメジャーリーグのニューヨーク・メッツへ移籍。
イチローと共に日本人野手として初めてメジャーリーグの球団に所属することとなりました。

ぶたさん

2006年に現役を引退したけど、最近また現役復帰を目指すことを宣言したよ。
いくつになっても挑戦し続ける姿はカッコいいよね。

あざらし君

書籍では、ハーバード・ビジネス・スクールの名誉会員に名を連ねるスペンサー・ジョンソンによるビジネス書『チーズはどこへ消えた?』が日本でも大ヒット。
2匹のネズミと2人の小人がチーズを探すという物語を通して、時代や状況の変化にどう対応すべきかを説いた1冊で、日本における2001年のベストセラーランキング第1位となりました。

10月には滝田洋二郎が監督を務めた映画『陰陽師』が公開。
平安時代の陰陽師・安倍晴明の活躍を描いた夢枕獏の小説が原作となっており、興行収入30.1億円を記録。
2001年の邦画ランキングで第4位にランクインしました。


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