2005年(平成17年)に流行した懐かしのヒット商品番付を解説

ヒット商品

この記事では2005年(平成17年)に流行したヒット商品番付を紹介しています。

2005年(平成17年)に流行したヒット商品ベスト10を紹介・解説

まずは2005年(平成17年)に流行したヒット商品ベスト10を見てみましょう。

iPod&iTunesMusicStore 横綱 なし
株式ネット取引口座 大関 クールビズ
お手頃液晶テレビ 関脇 大容量HDDレコーダー
愛知 関脇 ディープインパクト
震災時帰宅支援マップ 小結 セキュリティ便

2005年(平成17年)最大のヒット商品はiPod&iTunesMusicStore

ぶたさん

この年の横綱は「iPod&iTunesMusicStore」だよ。
アップルが未来社会に与える影響が大きすぎて単独の横綱となったみたいだね。

あざらし君

単なる音楽プレーヤーではない

iPod

(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/IPod)

2005年はアップルから販売されている携帯型音楽プレーヤー「iPod」や、同じくアップルが運営している音楽配信サービス「iTunesMusicStore」がヒット。

「iPod」は相次ぐ新製品の投入で画像を見ることができる機種が登場したり、ビデオ配信も始まるなど単なる音楽プレーヤーとしてだけでなく様々な用途で利用できるとして流行が加速。

「iTunesMusicStore」は2005年8月4日に日本でのサービスが開始されると、4日間で100万曲ダウンロードを突破。
より一層、聴く携帯端末の普及が進みました。

2005年(平成17年)は政府主導の環境対策が実施

この年は株式ネット取引口座の普及で会社員や主婦、学生など、ネットを経由した個人投資家が急増。
その急増ぶりは東京証券取引所のシステムがダウンするほどで、個人の売買高シェアは50%超、日経平均株価は5年ぶりに1万5000円台となりました。

環境省は軽装によって冷房を節約する「クールビズ」を推進。
「COOL(涼しい)」と「BIZ(ビジネスの短縮形)」を合わせた表現である「クールビズ」は一般公募によって選ばれたもので、2005年の新語・流行語大賞でトップテンに入りました。
また、クールビズの推進によってボタンダウンやジャケットのヒットにもつながりました。

アジア製のお手頃液晶テレビも登場。
10万円前後の32型テレビなど、国内大手の製品に比べて大幅に低価格を実現したことで本格的に普及が進みました。

また、ハイビジョン放送の録画用として大容量HDDレコーダーも人気に。
各メーカーとも録画容量を競うようになり、中には容量1テラバイトの機種も発売されました。

愛知では「2005年日本国際博覧会」(愛称:「愛・地球博」)が開催。
「自然の叡智」をメインテーマに、120を超える国々が参加。
2205万人を集め、経済効果は7兆7000億円にまで上りました。

また、愛知県常滑市には中部国際空港が開港。
セントレアの愛称で親しまれ、初年度から黒字となりました。

競馬ではディープインパクトが無敗のまま三冠馬に。
これは1984年のシンボリルドルフ以来21年ぶりの快挙で、関連商品の特設売り場を設ける百貨店も出てきました。


前年に新潟県中越地震が発生した影響もあってか、大地震の際に徒歩で帰宅するための震災時帰宅支援マップを多くの人が求めました。
また、防災袋も多く売れ、どちらも地震の多い日本では必須のアイテムとも言えるでしょう。

4月には個人情報保護法が全面施行され、個人情報の取り扱いに関心が寄せられました。
そんな中、依頼主が開封に必要な暗証番号を設定できるバイク便である「セキュリティ便」が注目を浴び、契約企業は300社にもなりました。

2005年(平成17年)その他のヒット商品を解説

次にその他のヒット商品を見てみましょう。

スチームオーブン 前頭
おサイフケータイ
レクサス 前頭
のどごし〈生〉
ヨガ 前頭 千葉ロッテマリーンズ
消臭スプレー 前頭 花粉ガード
LOHAS 前頭 生鮮100円コンビニ
音声定額制PHS(ウィルコム) 前頭 ニンテンドーDS
東京タワー 前頭 ホームスター
デトックス 前頭 プレミアムジーンズ
秋葉原 前頭 心斎橋
さおだけ屋はなぜ潰れないのか?(光文社) 前頭 NANA
mixi(イー・マーキュリー) 前頭 スカイプ
プロレス系芸人 前頭 ドラゴン桜
金沢21世紀美術館 前頭 昼クラ
HAKUメラノフォーカス 前頭 クロスエイト
スターバックスディスカバリーズ(サントリー) 前頭 知床

ぶたさん

2005年(平成17年)のヒット商品で現在も残っているのは何があるかな?
この年は決済機能付きの携帯電話「おサイフケータイ」の普及が進み、利用可能店舗も拡大したよ。

あざらし君

ぶたさん

ただ最近は利用率はそんなに高くなくて、2019年にはQR決済に利用率で抜かされているよ。

インターネットを利用して1対1やグループでの通話が無料でできるコミュニケーションツール「スカイプ」も普及。
もともとはスカイプ・テクノロジーズ社による運営でしたが、2011年からはマイクロソフトによって買収・運営されており、現在でも利用者の多いツールの一つです。

同じインターネット関連では会員制交流サイト「mixi」が流行。
日本のSNSの先駆けとも言えるサービスは会員数200万人を突破、2010年には2000万人を超えるのですがその後はTwitter,Facebook,Lineなどへ利用者数が流れていきます。
その後運営会社はアプリゲームのモンスターストライクで息を吹き返すことになるのですが、それはまだまだ先の話です。

昭和の象徴である東京タワーは改造・移設構想が持ち上がっていました。
また、江國香織の小説『東京タワー』を原作とした映画や、リリー・フランキーの自伝的小説『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』のヒットなど、何かと東京タワーが話題となりました。

ぶたさん

この年は秋葉原駅と茨城県つくば市のつくば駅を結ぶ「つくばエクスプレス」が開業したよ。
ヨドバシカメラも秋葉原に進出したことで家族連れでも楽しめる街となったみたいだね。

あざらし君

大阪の繁華街である心斎橋には「そごう心斎橋本店」が開業。
周辺の商店街の来客数増加にも寄与しましたが、年々売り上げが減少し、2009年8月31日に閉業。
その後は「大丸心斎橋店 北館」としてリニューアルオープンしましたが、こちらも2019年9月に閉館し、現在は2020年11月20日に「心斎橋パルコ(心斎橋PARCO)」のオープンが予定されています。

前年の10月に石川県金沢市に開館した「金沢21世紀美術館」もこの年のヒット番付に入りました。
同じく金沢市にある人気の観光地「兼六園」の近くに位置している他、周囲には石川近代文学館、石川県立美術館などテーマの異なる芸術関連施設もあり、文化ゾーン(兼六園周辺文化の森)を形成しています。

北海道の「知床」は、絶滅危惧種や希少な動植物が分布していることや独特の食物連鎖がある点などが評価のポイントとなり、世界自然遺産に登録。
観光客も増え、JTBのツアーでは前年比2割増となりました。

プロ野球では千葉ロッテマリーンズがパ・リーグを制し日本シリーズに進出。
さらに日本シリーズでは阪神タイガースを無敗で破り31年ぶりの日本一に。
当時の監督ボビー・バレンタインの独特の采配は「ボビーマジック」とも呼ばれ、外国人初の日本シリーズ優勝監督となりました。


前年はサッポロビールが販売する第三のビール「ドラフトワン」が関脇に入っていましたが、この年はキリンが販売する「のどごし〈生〉」がヒット。
第三のビールのシェアで3割を占め、首位となりました。

ぶたさん

いろんな健康法にも注目が集まり、ヨガはハリウッド女優が火付け役となってブームになったよ。
最近でもヨガ人気は衰えていないもんね。

あざらし君

ぶたさん

ヨガの他にはデトックスも話題となったよ。
体内の老廃物や毒素を排出するという健康法だね。これも最近でもよく聞くよね。

あざらし君

書籍では、公認会計士・税理士・作家として活動する山田真哉による『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』が話題に。
「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」といった身近な疑問や出来事を通して会計学を学ぶことができる1冊で、この年のベストセラーランキング第3位となりました。

また、三田紀房による漫画『ドラゴン桜』もヒット。
落ちこぼれの高校生を東大に合格させるという内容で、テレビドラマ化や小説化もされている人気作品です。

9月には矢沢あいによる漫画『NANA』を原作とした映画が公開。
ミュージシャンを目指して上京した大崎ナナを中島美嘉が演じ、その中島美嘉が「NANA starring MIKA NAKASHIMA」名義で歌った主題歌『GLAMOROUS SKY』も大ヒットしました。


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