この記事では2010年(平成22年)に流行したヒット商品番付を紹介しています。
目次
2010年(平成22年)に流行したヒット商品ベスト8を紹介・解説
まずは2010年(平成22年)に流行したヒット商品ベスト8を見てみましょう。
スマートフォン | 横綱 | 羽田空港 |
エコポイント | 大関 | 3D |
猛暑特需 | 関脇 | LED電球 |
200円台牛丼 | 小結 | 坂本龍馬 |
2010年(平成22年)最大のヒット商品はスマートフォンと羽田空港
ぶたさん
あざらし君
スマートフォンが一気に普及
今では当たり前に利用されているスマートフォンですが、一般家庭に普及したのは2010年でした。
アップルから「iPhone 4」が発売されたことや、グーグルが開発したOS「Android」を搭載した機種が人気となったことが要因で、2010年のスマートフォンの出荷台数は販売台数は850万台、2011年は2000万台を超えると予測されました。
羽田空港・新国際ターミナルが開業
(出典:https://tokyo-haneda.com/enjoy/recommended_place/index.html)
現在も首都圏の空の玄関となっている羽田空港では10月に4本目の滑走路と新国際線ターミナルが開業し、国際線定期便が就航するなど首都圏の新たな国際空港へと進化しました
国際線ターミナル記念祝賀会には民主党の菅首相が参加するなど、国際線ターミナルの運用に大きな期待が寄せられました。
2010年(平成22年)は記録的な猛暑が関連商品の売上にも影響
2008年のリーマン・ショックを機に政府が行っていた「エコポイント事業」により、エコポイント付与の対象となる家電が売り上げを伸ばしました。
特に薄型テレビの販売台数は前年比で8割増という推計も出され、家電に続いて導入された住宅版のエコポイントも話題となりました。
また、2010年の洋画ランキングではジェームズ・キャメロン監督の3D映画『アバター』が第1位となり、パナソニックからは国内初の3D対応テレビが発売されるなど「3D」も話題となりました。
ぶたさん
2010年は当時の観測史上第1位の猛暑で、長期間にわたって記録的な高温が続きました。
猛暑の影響で赤城乳業の「ガリガリ君」などのアイスが前年を上回る売り上げを記録、ユニクロの機能性肌着「サラファイン」も爆発的に売れ、「猛暑特需」が2010年の東の関脇となりました。
ぶたさん
2009年は「LED」が大関に入っていましたが、2010年は「LED電球」が電球全体の台数シェアで約2割を占めました。
2010年に閣議決定された「新成長戦略」でLEDなどの次世代照明を、出荷ベースで100%とする目標が掲げられたこともLED普及を後押ししました。
あざらし君
牛丼チェーン店では熾烈な価格競争が話題となりました。
吉野家・すき家・松屋の牛丼大手3社は競うように牛丼価格を値下げ、200円台での争いとなり話題となりました。
リーマンショックによる不況で消費者の低価格志向が明らかとなり、200円台牛丼は不況やデフレを反映した商品となりました。
ぶたさん
1月から11月までNHKで放送された、坂本龍馬の生涯を描いた大河ドラマ『龍馬伝』の影響で坂本龍馬人気が沸騰しました。
『龍馬伝』は福山雅治が主演を務め、平均視聴率18.7%を記録するヒットとなり、坂本龍馬ゆかりの地として長崎県や高知県への観光客も増えました。
2010年(平成22年)その他のヒット商品を解説
次にその他のヒット商品を見てみましょう。
ドラッカー | 前頭 |
トップナノックス(ライオン) |
銀座 | 前頭 |
東京スカイツリー |
食べるラー油 | 前頭 | ONE PIECE(ワンピース)(集英社) |
本田圭佑 | 前頭 | K-POP |
これからの「正義」の話をしよう(早川書房) | 前頭 | 低価格均一居酒屋 |
ゲゲゲ | 前頭 | オールフリー(サントリー) |
a NEX-3/5(ソニー) | 前頭 | 専科(資生堂) |
電子タバコ | 前頭 | B級グルメ |
iPad(アップル) | 前頭 | クーポン共同購入サービス |
AKB48 | 前頭 | CR-Z(ホンダ) |
お料理簡単グッズ | 前頭 | ポケットドルツ(パナソニック) |
池上彰 | 前頭 | 山ガール |
ビッグアメリカシリーズ(マクドナルド) | 前頭 | ミルミル(ヤクルト本社) |
ファー小物 | 前頭 | スターバックスヴィア(スターバックス、AGF) |
ぶたさん
あざらし君
ぶたさん
当時銀座にあった百貨店松坂屋にはファストファッションのチェーンストア「FOREVER 21」や家電量販店「ラオックス」が出店し、集客力が増大しました
なお銀座松坂屋は2013年に老朽化による建て替えを理由に閉店、2017年にGINZA SIXが開業しています。
2010年は1月にサンフランシスコで開かれた製品発表会でiPadの第1世代が発表されました。
日本では4月下旬に発売予定でしたが、米国で人気のため5月に発売延期となり、日本でも人気の商品となりまいた。
また、2010年にはタバコが増税されたことでタバコが値上がりし、禁煙ブームとなりました。
それに伴い電子タバコ人気が高まり、一時品切れになるほどの人気となりました。
2006年から開催されている「B-1」グランプリがブレイク、「第5回 B-1グランプリ」には43万5000人が来場しました。
グランプリに選ばれたのは甲府鳥もつ煮で、出展された料理はメーカーとのコラボ商品が続出するなどB級グルメが人気となりました。
同じく食の分野では「食べるラー油」が大ブームになりました。
桃屋が発売した「辛そうで辛くない少し辛いラー油」のCMがスタートすると売り上げが上昇、ネットでも話題となり品切れ店が続出しました。
また低価格均一居酒屋がブレイクしたのも2010年。
「全品270円均一 金の蔵Jr.」が2009年から出店を開始し、298円均一の鳥貴族とともに出店ペースを加速させました。
ぶたさん
あざらし君
スポーツでは南アフリカでサッカーW杯が開催され、ベスト16という成績を収めた日本チームの活躍は日本中を熱狂の渦に巻き込みました。
特に決勝進出をかけたデンマーク戦で本田圭佑が決めた無回転フリーキックは大きな話題となりました。
NHKでは、『ゲゲゲの鬼太郎』で知られる水木しげるの妻・武良布枝の自伝『ゲゲゲの女房』をもとにした同名のドラマが放送されました。
ドラマは高視聴率を記録し、原作となった自伝もベストセラーランキングで第17位となっています。
また、ドラマの影響もあり鳥取県の水木しげるロードには観光客が殺到しました。
ぶたさん
あざらし君
書籍では、岩崎夏海の著書『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』がベストセラー第1位となりました。
タイトルに使われているドラッカーはオーストラリアの経営学者で、著書『マネジメント』は世界で一番読まれた経営学書と言われています。
また、アメリカの哲学者・政治哲学者・倫理学者であるマイケル・サンデルの著書『これからの「正義」の話をしよう』も、日本で翻訳されヒットしました。
ハーバード大学史上空前の履修者数を記録し続ける人気講義「Justice(正義)」をもとにした1冊で、2010年のベストセラーランキングでは第11位となりました。
ぶたさん
あざらし君
音楽では韓国の女性グループ「KARA」の『ミスター』や『ジャンピン』がヒットしました。
また、同じく韓国の女性グループ「少女時代」の『GENIE』や『Gee』もヒットし、K-POPが話題となった年でした。
ぶたさん
あざらし君
新しい商品購入形態として話題となったのがクーポン共同購入サービスです。
米国発祥の「グルーポン」や、リクルートが運営する「ポンパレ」などが次々とサービスを開始しました。
ぶたさん
あざらし君