この記事では1996年(平成8年)に流行したヒット商品番付を紹介しています。
目次
1996年(平成8年)に流行したヒット商品ベスト8を紹介・解説
まずは1996年(平成8年)に流行したヒット商品ベスト8を見てみましょう。
激安携帯電話・PHS | 横綱 | キャナルシティ博多 |
ナイキ(スポーツブランド) | 大関 | 外債・外貨預金 |
パーフェクTV | 関脇 | 安室奈美恵 |
お台場 | 小結 | IXY(キャノン) |
1996年(平成8年)最大のヒット商品は激安携帯電話・PHSとキャナルシティ博多
ぶたさん
あざらし君
激安端末が市場を拡大
PHS端末は1円や10円という低価格で店頭に並び、さらには牛丼チェーンや不動産業者が景品としてタダで配るという光景も見られ、この年に入って加入者が急増。
携帯電話も小型で軽い端末が低価格で手に入るようになり、市場が一気に拡大した。
1996年11月末の両者合計の累計加入台数は2154万台、普及率は17.2%となりました。
日本最大級の複合商業施設
この年の4月20日には、福岡県福岡市博多区に複合商業施設キャナルシティ博多が開業。
主要施設は高級ホテルやシネマコンプレックス、劇場などで、当時の日本最大級の複合商業施設として人気を集めました。
2022年にはキャナルシティ前に新たな地下鉄の駅が開業予定であり、現在でも人気のスポットとなっています。
1996年(平成8年)は中高生が流行の火付け役に
この年はナイキのスニーカー「エアマックス95」がきっかけでナイキブームが到来。
生産が追い付かないほどの人気でプレミアム価格が付けられたことで、エアマックスを履いた人を襲って奪い取るという「エアマックス狩り」が発生し、社会問題にもなりました。
経済面では、当時としては過去最低となった金利水準が家計の消費マインドに大きく影響。
為替リスクと低金利とを天秤にかけた結果、個人が金融資産を部分的に高金利通貨へシフト。
外貨預金残高や外債の販売額が大きく膨らみました。
また、この年は衛星デジタル多チャンネル放送「パーフェクTV!」が本放送を開始し、日本におけるデジタル放送の草分け的存在となりました。
現在でも「スカパー!」は有名で、様々なジャンルのチャンネルが放送されています。
音楽の分野では、この年発売された安室奈美恵のアルバム『SWEET 19 BLUES』が300万枚以上を売り上げる大ヒット。
安室奈美恵は同世代のファッションにも影響を与え、「アムラー」と呼ばれる、安室奈美恵のファッションを真似する人も登場。
「アムラー」はこの年の新語・流行語大賞のトップテンにも入っています。
東京には臨海副都心開発により新たに港区台場が誕生。
アミューズメント施設の「東京ジョイポリス」は若者の最新デートコースとして人気を集め、GW、夏休みともに東京ディズニーランドを上回る人出となりました。
大手電気機器メーカーのキャノンはAPS(アドバンストフォトシステム:「世界標準規格の新しい写真システム」)フィルムを使用したコンパクトカメラシリーズ「IXY」を発売。
APS対応カメラの半分近いシェアを占めるという推計も出されるほどの人気となりました。
1996年(平成8年)その他のヒット商品を解説
次にその他のヒット商品を見てみましょう。
プリント倶楽部 | 前頭 |
新築住宅・マンション |
香港旅行 | 前頭 |
高額懸賞 |
タカシマヤタイムズスクエア | 前頭 | アサヒ生ビール黒生(アサヒビール) |
80円ハンバーガー(マクドナルド) | 前頭 | リブレット20(東芝) |
レトロ軽自動車 | 前頭 | 国際電話コールバックサービス |
百貨店共通商品券 | 前頭 | ビオレ毛穴すっきりパック(花王) |
ゼロ(ロッテの低カロリーチョコレート) | 前頭 | インターネットテレビ |
薬用石鹸ミューズ(P&G) | 前頭 | 脳内革命(サンマーク出版) |
有機食品ビジネス | 前頭 | スルッとKANSAI、SFメトロカード |
ビーダマン(タカラ) | 前頭 | 錠剤型ミント菓子 |
Shall we ダンス?(映画) | 前頭 | ミニテトリス |
北関東価格(コジマ、ヤマダ電機、カトーデンキ) | 前頭 | 新世紀エヴァンゲリオン |
ぶたさん
あざらし君
ぶたさん
あざらし君
ぶたさん
この年の10月には東京都渋谷区(新宿エリア)に複合商業施設タカシマヤタイムズスクエアが開業。
初日には25万人が来店するほどの人気を集め、2020年現在も営業中です。
大手化学メーカー花王はビオレ毛穴すっきりパックを発売。
鼻に貼るだけで毛穴がきれいになる手軽さが受けてヒットし、現在も発売中のロングセラー商品となっています。
また、この年は病原性大腸菌O157による集団食中毒が発生。
それを受けて薬用石鹸ミューズの売り上げが急増しました。
書籍では、医者である春山茂雄による著書『脳内革命』がベストセラーに。
事態を前向きに捉えることの重要性を説いた本書の影響で、「プラス思考」「脳内モルヒネ」などの言葉が流行しました。
ぶたさん
あざらし君
ぶたさん
1月には役所広司と草刈民代が主演を務めた映画『Shall we ダンス?』が公開。
配給収入16億円を記録し、邦画部門のランキングで第3位。
この映画に触発され社交ダンス教室に通い出す中高年が急増するほどの人気となりました。
ぶたさん
あざらし君
ぶたさん