この記事では1991年(平成3年)に流行したヒット商品番付を紹介しています。
目次
1991年(平成3年)に流行したヒット商品ベスト10を紹介・解説
まずは1991年(平成3年)に流行したヒット商品ベスト10を見てみましょう。
なし | 横綱 | なし |
画王(Panasonicの大画面テレビ) | 大関 | カルピスウォーター |
値ごろ衣料品 | 大関 | なし |
紺ブレ | 関脇 | 神戸ファッションマート |
101回目のプロポーズ | 小結 | 立体駐車場 |
1991年(平成3年)最大のヒット商品は画王とカルピスウォーター
ぶたさん
あざらし君
ネーミングセンスが爆売れの要因?「画王」
ヒット商品が生まれにくかったバブル崩壊最終年ですが、不況のさなか松下電器産業(現Panasonic)の大型ブラウン管テレビ、「画王」が生産台数100万台を突破しました。
年間900万台のうちおよそ1割を「画王」が占めるという、異例の売れ行きをみせました。
原液を水で薄めただけなのに・・・?
また2020年現在も売り上げ好調な「カルピスウォーター」が発売されたのが1991年の2月でした。
同年年末には2000万ケースを販売するヒット商品となりました。
カルピスは水や牛乳で薄めて飲む飲料でしたが、薄めた状態で販売することで好調な売れ行きを示すというアイデア勝ちの商品と言えるでしょう。
1991年(平成3年)は不況を反映したヒット商品が続出
また1991年(平成3年)は伊勢丹が婦人コートを3万円台で販売し、百貨店各社がそれを追随するなど脱ブランド志向の値ごろ衣料品が販売されるようになりました。
ビジネス・カジュアル両方に使える紺のブレザー、紺ブレがヒットし「紺ブレ流行は不況を呼ぶ」という言葉通りになります。
関西では神戸ファッションマートが開業、2020年現在も六甲アイランドで営業中です。
また車庫法改正により立体駐車場が増加したのも1991年。
軽自動車が東京23区および大阪市内で車庫の届出が義務付けられるようになりました。
ドラマでは武田鉄矢が演じるうだつが上がらないサラリーマンが、浅野温子演じる美心チェロ演奏者の心を射止めるという物語が若年・中高年の心を掴むこととなった「101回目のプロポーズ」のがヒット。
高収入が当たり前だったバブル期の終焉を象徴する出来事と言えるでしょう。
1991年(平成3年)その他のヒット商品を解説
次にその他のヒット商品を見てみましょう。
ムーバ(NTTの携帯電話) |
前頭 |
ウォーリーをさがせ! |
三越新宿店南館 |
前頭 |
成田エクスプレス |
ミニドリンク剤 | 前頭 | ビート(本田のオープンカー) |
海外格安パックツアー | 前頭 | UX-1(シャープ家庭用FAX) |
F1レース関連商品 | 前頭 | 近鉄ハーツ |
生タイプカップうどん | 前頭 | 宮沢りえ写真集(Santa Fe) |
東京ーサンパウロ機 | 前頭 | 豆スナック「ジャック」 |
ターミネーター2 | 前頭 | 中古輸入車 |
愛鳥倶楽部(タカラの玩具) | 前頭 | モーツァルト関連商品 |
馬番連勝馬券 | 前頭 | ゴマちゃん |
ナニワ金融道(週刊モーニング) | 前頭 | 洗濯物乾燥機 |
パノラマカメラ | 前頭 | 秋味 |
ぶたさん
あざらし君
ぶたさん
高級輸入車がバブル崩壊で売却されることにより中古輸入車が幅広く流通、またモーツァルト没後200年ということでモーツァルト関連商品が売れたのも1991年の特徴です。
一方で飛ぶように売れたF1レース関連商品は、F1の人気衰退と共に2020年現在では見る影もなくなってしまいました。またスマホが普及した現在ではUX-1(シャープ家庭用FAX)のようなFAXを備えている家庭もあまり見なくなりました。
少年アシベのキャラクター、あざらしのゴマちゃんは1991年にアニメが放映されると愛くるしいキャラクターが人気になり、「じたばたゴマちゃん」などの玩具やコミックスが500万部を突破するなどのブームになりまいた。
パノラマカメラは、コンパクトカメラ(撮影したネガを現像して写真にできるカメラ)の派生商品で、横に2倍長い写真を撮影できることが話題となりました。
ぶたさん
あざらし君
ぶたさん
当時あのCG技術は誰が見ても凄いと思ったよね。ターミネーター2は今見ても十分楽しめる映画と言える。
あざらし君