1995年(平成7年)に流行した懐かしのヒット商品番付を解説

ヒット商品

この記事では1995年(平成7年)に流行したヒット商品番付を紹介しています。

1995年(平成7年)に流行したヒット商品ベスト8を紹介・解説

まずは1995年(平成7年)に流行したヒット商品ベスト8を見てみましょう。

ウィンドウズ95 横綱 NOMO
携帯電話 大関 マルチメディアパソコン
小室哲哉プロデュース曲 関脇 オデッセイ(本田)
発泡酒 小結 SMAP

1995年(平成7年)最大のヒット商品はウィンドウズ95とNOMO

ぶたさん

この年の横綱は「ウィンドウズ95」と「NOMO」だよ。
ITの分野からスポーツの分野まで幅広くヒットが誕生したんだね。

あざらし君

初心者にも使いやすいOS「ウィンドウズ95」


ウィンドウズ95はマイクロソフトがWindows 3.1の後継として発売したOS(オペレーティングシステム)で、初心者にも使いやすいとして2週間で40万本を売り上げブームを巻き起こしました。
ネットワーク設定も容易化されたことでネットサーファー(インターネットを自宅で楽しむ人)という用語も誕生。

会社ではパソコンや通信端末が必須の時代となりましたが、ここまでパソコンやインターネットが普及したのは「ウィンドウズ95」が発売されたからと言っても過言ではないでしょう。

一方で、簡便さが強調されすぎたせいで初心者の問い合わせが殺到してしまったという出来事もありました。

世の中を明るくするヒーロー「NOMO」


この年、プロ野球選手の野茂英雄がメジャーリーグのロサンゼルス・ドジャースに移籍。
1年目から13勝、最多奪三振を記録するなど予想を遥かに上回る成績を残しました。

1995年は阪神・淡路大震災やオウム真理教事件などで人々が塞ぎ込ような事件が多発する中、野茂選手の活躍は世の中を明るくしました。

野茂はトヨタ自動車のCMに起用されるなどし、経済にも影響を与えました。
野茂選手を指す「NOMO」という言葉は1995年の新語・流行語の年間大賞にも選ばれています。


1995年(平成7年)は「個の時代」を象徴する商品もヒット

前年は関脇だった携帯電話ですが、この年は大関に昇進。
11月末の累計加入台数は748万台で、今の時代のスマートフォンと比べると少ない数字に見えますが、当時としては大ヒット商品であり現在のスマートフォン普及の土台を作り上げました。

また、この年はウィンドウズ95の爆発的ヒットと共にマルチメディアパソコンもヒット。
性能向上やインターネット、電子メールの普及に伴いパソコン出荷台数が増加し、95年度は6割増の550万台となりました。

携帯電話やパソコンのヒットからは「個の時代」への突入も実感させられます。

音楽の分野では小室哲哉プロデュース曲が大人気に。
trfやglobe、安室奈美恵をはじめ様々なアーティストのプロデュースを行い一大ブームを巻き起こします。
特にこの年はダウンタウンの浜田雅功と小室哲哉による音楽ユニット「H Jungle with t」の曲『WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント』が210万枚を超える大ヒットとなりました。


ホンダ初のRV「オデッセイ」は、セダン並みの使いやすさや乗り心地が好評を集めました。
2020年現在は5代目が発売されており、初代モデルからヒットを続けています。

また、サントリーの「ホップス」やサッポロの「ドラフティー」をはじめとした発泡酒もヒット。
発泡酒は麦芽比率によって税率が異なっていますが、サッポロの「ドラフティー」は麦芽比率を25%未満に抑えることで低価格を実現。
サントリーもその後、麦芽比率を25%未満に抑えた「スーパーホップス」を発売することとなります。
しかしその後2度の酒税改正や第三のビールの登場で、現在人気は下火になりつつあります。

そしてこの年はテレビ番組『SMAP×SMAP』が放送を開始。
その影響もあってか、今では知らない人はいないと言っても過言ではないSMAPが大ヒット。
その後も大人気グループとして活躍を続けますが、2016年12月に解散しています。

1995年(平成7年)その他のヒット商品を解説

次にその他のヒット商品を見てみましょう。

クイックルワイパー 前頭
スノーボード
MDプレイヤー 前頭
防災関連商品
海外通販 前頭 個人海外旅行
PHS 前頭 ナンバーズ
130円ハンバーガー(マクドナルド) 前頭 日清Spa王(日清食品)
デジタルカメラQV-10(カシオ) 前頭 家庭用32ビットゲーム機
おしゃれパチンコホール 前頭 スヴェルト(バルファン・クリスチャン・ディオール)
ソフィーの世界(日本放送出版協会) 前頭 トヨタカード
家庭用通信カラオケX-55(タイトー) 前頭 サプリメント
直巻おむすび(セブンイレブン) 前頭 グッチ
エチケットビュー(ダイリン) 前頭 アバガードM(サンギ)
グリーンチャンネル 前頭 開運!なんでも鑑定団(テレビ東京)

ぶたさん

1995年(平成7年)のヒット商品で現在も残っているのは何があるかな?
現在でも様々な商品が登場しているサプリメントだけど、この年はコンビニなどへの販路拡大や大手食品メーカーの参入によって市場が拡大したんだ。

あざらし君

ぶたさん

DHCの商品とかよく目にするよね。
海外通販も今では当たり前にやってるという人も多いんじゃないかな?

あざらし君

ぶたさん

この年は円高の影響や、インターネットの普及により注文方法が便利になったことで利用が広がったんだ。

1995年は1月に阪神・淡路大震災が発生。
その影響もあって防災関連商品がヒットし、乾電池やラジオなどそれまで見過ごされていた商品の重要性も見直されました。

また、この年は個人海外旅行も人気に。
HISなど航空チケットだけを手配する旅行業者が業績を伸ばしましたが、これは従来の旅行会社にとっては脅威で、各社とも個人部門の強化に乗り出すこととなります。

レジャーの分野ではスノーボードがヒット。
スキー用品専門店だけでなく、大手スーパーも参戦してきたことで市場規模が拡大しました。
スノーボードはこの後、1998年の長野冬季オリンピックからアルペンスタイルのパラレル大回転、フリースタイルのハーフパイプが正式種目となりました。

ぶたさん

この年は数字選択方式の宝くじ「ナンバーズ」もヒットしたんだって。今でもナンバーズ3やナンバーズ4なんかがあるよね。
あー、宝くじ当たらないかなぁ

あざらし君

ぶたさん

それはみんなが思ってることだと思うよ…

日清食品から「日清Spa王」の初代が発売されたのもこの年で、生タイプの即席めんとして人気となりました。
2020年現在は冷凍食品タイプのみが発売されています。

また、ブランドブームを受けてイタリアのファッションブランド「グッチ」もヒット。
伊勢丹本店では売り上げが2~3倍に拡大しました。

書籍では、ノルウェーの高校で哲学を教えていたヨースタイン・ゴルデルによって書かれたファンタジー小説『ソフィーの世界』が日本でも大ヒット。
本書は哲学史の入門書としても評価されている作品で、1995年のベストセラーランキングでは松本人志の『遺書』『松本』に次ぐ第3位にランクインしています。

ぶたさん

1994年に放送が始まったテレビ番組『開運!なんでも鑑定団』は2020年現在でも放送中だね。
専門家がお宝を鑑定して値段をつけるという内容なんだけど、25年以上も続いてるなんて凄い人気だよね。

あざらし君

ぶたさん

関連書籍もいろいろ発売されてるみたいだよ。

1995年は電子機器の分野でも未来を担う電子機器が発売され、ヒットしました。

1つはカシオ計算機が発売したデジタルカメラQV-10
QV-10は世界で初めて背面液晶パネルを採用しその場で撮影した画像を確認することが可能となりました。
また接続キットを用いて画像をパソコンへ取り込むことが可能となっており、これはWindows95やインターネットの流行と共に購買意欲をそそる機能の1つとなりました。

このような機能を持っていたため、QV-10は2012年に国立科学博物館が重要科学技術資料として認定していて、デジタルカメラの普及に大きな功績を残した1台となっています。

また1991年に発売されたMDプレイヤーは携帯音楽プレイヤーとして、カセットテープやCDプレイヤーと比較し、手軽かつ高音質であったため1993年のヒット商品番付に掲載されました。
2000年に入るとiPODなどのデジタルオーディオレコーダーやスマホが登場し衰退しますが、それまでMDプレイヤーは携帯プレイヤーの主力として活躍しました。

また1994年のヒット商品番付にも掲載された、ソニーのプレイステーションとセガのセガサターンなどの家庭用32ビットゲーム機が1994年も熾烈な競争を繰り広げました。

ぶたさん

プレイステーションは今でも後継機が発売されているけど、セガサターンは・・
せがた三四郎と共に消えたよね

あざらし君

 

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