1993年(平成5年)に流行した懐かしのヒット商品番付を解説

ヒット商品

この記事では1993年(平成5年)に流行したヒット商品番付を紹介しています。

1993年(平成5年)に流行したヒット商品ベスト10を紹介・解説

まずは1993年(平成5年)に流行したヒット商品ベスト10を見てみましょう。

Jリーググッズ 横綱 セービング(ダイエー)
セーラームーンR 大関 アウトレット
格安パックツアー 関脇 ジュラシック・パーク
マディソン郡の橋 関脇 低価格マンション
美女と野獣 小結 ジュリアナ現象

1993年(平成5年)最大のヒット商品はJリーググッズとセービング(ダイエー)

ぶたさん

この年も消費不況を反映して全体的には小粒なヒットになったものの、3年ぶりに東の横綱が誕生したよ。
Jリーグの影響で関連商品がたくさん売れたんだね。

あざらし君

Jリーグ効果でサッカーが空前のブームに


Jリーグ元年であるこの年は、サポーターが一丸となって応援するには欠かせないJリーググッズが大ヒット。
180試合で延べ323万人の観客を動員し、Jリーグ関連商品の市場は年間1300億円に膨らみました。

プライベートブランドの代表例「セービング」

 

セービング

(出典:http://softdrinks.org/asd0512a/daiei.htm)

また、この年はダイエーのプライベートブランド(PB)である「セービング」も大ヒット。
ナショナルブランド(NB)商品の半値以下という低価格で消費者の支持を集め、特に衣料用洗剤は当初計画の8割増の売り上げとなりました。

そんな「セービング」ですが、ダイエーとイオンとの資本業務提携により「トップバリュ」が本格導入されたことで2009年に販売終了となっています。

1993年(平成5年)は低価格を武器にしたヒット商品が続出

この年は他にも、ブランド品の安売り店の代名詞であるアウトレット格安パックツアー低価格マンションなど、低価格を売りにした商品が消費不況の中で人気を集めました。

一方ではお立ち台人気が全国にも波及。
ジュリアナ現象が巻き起こり、8月には東京ドームに全国の若者が集結しました。

ぶたさん

ちなみにバブルの頃を振り返る映像としてジュリアナのお立ち台が良く流れるけど、1993年はバブル崩壊初期なのでバブル期の光景ではないんだ

また、アニメや小説、映画などの分野でもヒット作が生まれました。

代表的なのは『セーラームーン』の大ヒットにより急遽続編が決定し、平均視聴率14%以上となったテレビアニメ『セーラームーンR』
おもちゃのムーンスティックは女児の間でマストアイテムとなりました。

翻訳小説としては久しぶりのベストセラーとなった『マディソン郡の橋』では、イタリア人女性と写真家の不倫の物語ですが、感動的な物語が読者の涙を誘いました

『ジュラシック・パーク』は恐竜の棲むテーマパークでの恐怖体験を描き、子供から大人まで様々な層の人たちを惹きつけました
特にCGで動く恐竜がまるで本物のようだと話題となり、2018年までに5作品が製作される人気シリーズ映画に成長しました。

映画のセルビデオでは初のミリオンセラーとなったディズニー映画『美女と野獣』は、2002年にIMAXシアター向けにリメイクがされるなど、いまだなお人気の作品となっています。


1993年(平成5年)その他のヒット商品を解説

次にその他のヒット商品を見てみましょう。

磯野家の謎(飛鳥新社) 前頭
ビーイング系アーティスト
高校教師(東京放送) 前頭
Windows3.1(マイクロソフト)
ヘアヌード写真集 前頭 ガスト(すかいらーく)
屋台村 前頭 食べ放題・飲み放題
形状記憶ワイシャツ 前頭 福岡ドーム
抗アレルギー商品 前頭 ナタ・デ・ココ
ポケベル 前頭 J・クルー(レナウン)
キャロット飲料 前頭 日本改造計画(講談社)
そのまんまトースト(敷島製パン) 前頭 マグヌードル(日清食品)
完全自殺マニュアル(太田出版) 前頭 ザウス
マーフィーの法則(アスキー) 前頭 デビュー(ミサワホーム)
冷凍ゆでめん 前頭 新合繊ポロシャツ(イトーヨーカ堂)

ぶたさん

1993年(平成5年)のヒット商品で現在も残っているのは何があるかな?
ファミリーレストランのガストは今でも街中でよく見かけるよね。ガスとはすかいらーくの実験店舗だったんだけど、バブル崩壊による消費者の低価格志向を上手く受け止め、業界では当時「ガスト現象」というブームが巻き起こったよ

あざらし君

ぶたさん

飲食店での食べ放題飲み放題も今では当たり前になってるね。

1993年のヒット商品番付には書籍が多くランクインしました。

「謎本」ブームの先駆けとなった『磯野家の謎』や、小沢一郎が日本のビジョンを示した『日本改造計画』は、すでに紹介した『マディソン郡の橋』とともにこの年のベストセラーとなりました。
マーフィーの法則』は「落としたトーストがバターを塗った面を下にして着地する確率は、カーペットの値段に比例する」といったユーモラスかつ哀愁に富む経験則をまとめた書籍で、読者の共感を呼びこむことに成功しました。
完全自殺マニュアル』は自殺方法とその手軽さ、苦しさやオススメ度などを記述した書籍で、タブーとも思えるテーマを扱ったことが話題となる一方当然作者に対する批判も殺到しました。

また、現在は「福岡PayPayドーム」に改称された福岡ドームが作られたのもこの年です。
日本初の開閉式ドームとして作られ、プロ野球チーム福岡ソフトバンクホークス(当時は福岡ダイエーホークス)の本拠地である福岡ドームには、野球やイベント以外でも多くの人が来場しました。

音楽の分野では、音楽制作会社ビーイングに所属するビーイング系アーティストがブームに。
CMやドラマの主題歌として使われ、カラオケでも人気となりました。
特に6月28日にオリコンチャートの1位から6位をビーイング系アーティストが占有し、大きな話題となりました。

この頃はまだ生まれてなかった人も、B’zやZARDは知ってるんじゃないかな。

あざらし君

この年の1月から3月に放送されていたテレビドラマ『高校教師』も大ヒットし、平均視聴率は21.9%、最終回の視聴率は33%を記録。
また、11月に公開された映画は配給収入11億円を記録しました。

電気製品の分野で忘れてはいけないのが、Windows3.1ポケベルです。

Windows3.1はパソコンのOS(オペレーティングシステム)ですが、Windows3.1のが普及したことにより販売元であるMicrosoftは大きく成長ました。
アップルが発売するマッキントッシュが現れるまで、「パソコンと言えばWindows」という1強時代を確立していきます。

ポケベルは1992年まで会社員用のツールとして用いられていましたが、数字を送信する機能を若者、主に女子高生らが使用し始めたことで人気が爆発しました。
「724106」をナニシテル?と読ませるなど、数字しか送信できない中、ポケベルをお互いのコミュニケーションツールとして活用していました。
また『ポケベルが鳴らなくて』といったテレビドラマもヒットし、今で言えばスマホの代わりとなっていたわけです。

ぶたさん

この年はナタ・デ・ココもブームになったんだって。
ナタ・デ・ココは最近はあまり見ないよね?

あざらし君

ぶたさん

流行は移り変わるからね。最近だとタピオカがブームになったね。

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