この記事では1981(昭和56年)に連載を開始してその後大流行した漫画を9作品紹介しています。
目次
1981年(昭和56年)に連載を開始した神漫画9選
1981年(昭和56年)の流行漫画・「キャプテン翼」
作者高橋陽一ジャンル少年漫画、サッカー漫画連載雑誌週刊少年ジャンプ単行本の巻数計104巻(2020年現在連載中)
「キャプテン翼」は主人公・大空翼の、小学生時代から始まり海外リーグへ挑戦するまでのサッカー人生を描いた作品。数あるサッカー漫画の原点とも言える存在です。
大きな特徴は、1970年代以降ブームになった「スポ根もの」ではなく、エンターテイメント性の強い内容である点。「タイガーショット」や「ツインシュート」などド派手なスーパーシュートが炸裂する試合シーンは、当時としては非常に斬新なものでした。
たちまち多くのサッカー少年たちの心を掴んだ「キャプテン翼」は、日本に空前のサッカーブームを巻き起こし、サッカーの普及にも一役買っています。
また全世界でアニメ版も放映され、その影響力は「キャプテン翼」を読んだことがきっかけで、サッカーを始めたプロ選手も少なくないほど。イニエスタ選手やジダン選手といった海外リーグの中にもファンが多いようです。
ちなみに最新シリーズの「キャプテン翼 ライジングサン」は、マドリッドオリンピックの優勝を目指すストーリーで、「キャプテン翼マガジン」で連載中です。
あざらし君
ぶたさん
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1981年(昭和56年)の流行漫画・「キャッツ♥アイ」
作者北条司ジャンル怪盗・ラブコメディ・少年漫画連載雑誌週刊少年ジャンプ単行本の巻数18巻
「シティーハンター」を手がけた北条司の、初連載作品。美人三姉妹の華麗なアクションを描いた怪盗活劇です。
普段は喫茶店「キャッツアイ」を営む来生泪、瞳、愛の美女三姉妹。しかしその正体は、美術品を狙う女怪盗「キャッツアイ」だったのです。しかも次女・瞳の恋人、内海俊夫はキャッツアイの事件を専門に捜査する「キャッツ特捜班」の刑事。敵対する関係にあるふたりのラブロマンスも見ものでした。
やがて、彼女たちがターゲットにしているミケール・ハインツという画家と、キャッツアイとの関係が判明。キャッツアイが怪盗となった理由も明らかに・・・。
「キャッツ♥アイ」は1983年にアニメ化され、オープニングテーマ「CAT’S EYE」は40代以上であれば誰もが耳にしたことがあるほどに大ヒット。1988年には早見優、ピンク・レディーのMIE、立花理佐、西城秀樹によるドラマ版が、1997年には内田有紀、稲森いずみ、藤原紀香の映画版という、いずれも豪華キャストによる実写版も制作されました。
ちなみに月刊コミックゼノンにおいて、設定などが現代風にアレンジされたリメイク版も登場しています。
あざらし君
ぶたさん
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1981年(昭和56年)の流行漫画・「さよなら三角」
作者 | 原秀則 |
ジャンル | ラブコメディ |
連載雑誌 | 週刊少年サンデー |
単行本の巻数 | 17巻 |
「ジャストミート」や「冬物語」の作者、原秀則による作品。デビュー間もない原秀則による発展途上の初々しいタッチが、じれったくも甘酸っぱい恋模様にマッチした、爽やかな青春ラブコメディです。
主人公の上条拓は、成績はイマイチなお調子者。ヒロインで拓の幼なじみの星野明日香は、頭脳明晰で容姿端麗、そのうえ性格まで良い女の子です。「さよなら三角」では、そんな隣同士に住む幼なじみの、高校受験から卒業までが描かれます。
ふたりは岬高校を受験しますが、あるトラブルから合格確実な明日香が不合格に。明日香は高校浪人をしながら岬高校で事務員をすることになります。高校生活をエンジョイする移り気な拓に、やきもきする奥手な明日香。お互い気になる存在だけど、うまく本音を伝えられず・・・。
1983年にはテレビドラマ化され、明日香役を当時人気アイドルだった武田久美子が演じました。
ちなみに「さよなら三角」は、島本和彦作「アオイホノオ」でも取り上げられています。内容分析円グラフが、「拓~」「明日香~」「アハ♡」で半分埋まり、残り半分が埋まらないという伝説回として話題になりました。
ぶたさん
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1981年(昭和56年)の流行漫画・「六三四の剣」
作者 | 村上もとか |
ジャンル | 剣道漫画 |
連載雑誌 | 週刊少年サンデー |
単行本の巻数 | 24巻 |
テレビドラマ「JIN-仁-」を手がけた、村上もとかによる剣道をテーマにしたスポ根漫画。
アニメやゲーム版も制作されました。
小学生編と高校生編で構成されており、小学生編は大きな転機となる父との別離と再起、高校生編では日本一を目指す奮闘が描かれます。
主人公は剣道家の両親の間に生まれた少年、夏木六三四。
幼くして、父親が試合で対戦相手の突きを食らい命を落とすという、厳しい試練が訪れます。
一度は復讐心に囚われる六三四ですが、父親に怪我をさせた対戦相手の息子・東堂修羅をはじめ、多くの人々との出会いを通じて剣道家、そしてひとりの人間として成長していきます。
「六三四の剣」は、本ページでも紹介している「キャプテン翼」や「タッチ」などのスポーツ漫画とは一線を画す存在。「キャプテン翼」はエンタメ性を重視しつつサッカーの楽しさを描き、「タッチ」では野球と平行して登場人物の恋模様を絡めた物語となっています。
一方、ひたすらに剣道というスポーツの厳しさが描かれる「六三四の剣」。だからこそ、いまなお剣道漫画の最高峰と言える作品なのです。
あざらし君
ぶたさん
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1981年(昭和56年)の流行漫画・「タッチ」
作者あだち充ジャンル野球漫画、ラブコメ連載雑誌週刊少年サンデー単行本の巻数26巻
野球×ラブコメの教祖、あだち充の人気を不動のものにした野球漫画「タッチ」。
物語は、双子の上杉達也・和也、そして隣に住む朝倉南を中心に描かれます。
文武両道で面倒見も良いしっかり者の南と、成績優秀で野球部のエースも務める真面目な和也。一方弟とは対照的に、ぐうたらでいい加減な達也。そんな3人の三角関係は、和也が甲子園出場を決める試合の前日に終わりを告げ・・・。
周囲からはダメ兄貴と茶化されるも、じつは優れた才能を持つ天才タイプだった達也。
和也の意志を継いで明青学園野球部に入部。「南を甲子園に連れて行く」という夢のため、エースとして甲子園を目指すことになります。
多くの映画やゲーム、当時は珍しいミュージカル、さらに2005年には、長澤まさみ演じる南を主人公にした実写版映画も展開。まさに、野球漫画の最高峰と言っても過言ではないでしょう。
「タッチ」のタイトルは和也から達也へと「バトンタッチ」するという意味が込められており、バトンを渡された達也の苦悩や成長も見どころの一つと言えます。
ちなみに現在連載中の「MIX」は、30年後の明青学園を舞台にした物語です。タッチの登場人物なども登場するので、併せて読むと感慨深いこと間違いなし。
ぶたさん
あざらし君
ぶたさん
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1981年(昭和56年)の流行漫画・「ふたり鷹」
作者 | 新谷かおる |
ジャンル | バイク・ロードレース |
連載雑誌 | 週刊少年サンデー |
単行本の巻数 | 19巻 |
「ふたり鷹」は、バイクの耐久レースをテーマにした少年漫画で、1984年にはテレビアニメ化もされた作品。連載開始から40年近く経った2017年には、ファンブックも発売されています。
主人公は同じ日に生まれ、同じ「鷹」の名を持つ沢渡鷹と東条鷹というふたりの青年。沢渡鷹は峠など公道で暴走族とバトルをする走り屋。一方の東条鷹は大企業の子息で、レーシングチームにも所属するサーキットレーサー。
そんな対照的なふたりは、沢渡鷹の後輩の事故死をきっかけに出会い、お互いライバルとして切磋琢磨する間柄に。やがて、日本代表チームの仲間として世界耐久選手権に挑戦することになります。そんななか、ふたりのある出生の秘密が明らかになり・・・。
作者である新谷かおるは少女漫画雑誌のりぼんでデビューしたこともあってか、とくにメインキャラや女性はキラキラの大きな目に長い睫毛と、流麗で繊細なタッチで描かれています。一方メカ好きという一面もあり、バイクなどのマシン類は、非常に緻密ながらも迫力満点に表現されているところも魅力のひとつです。
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1981年(昭和56年)の流行漫画・「The♥かぼちゃワイン」
作者 | 三浦みつる |
ジャンル | ラブコメディ |
連載雑誌 | 週刊少年マガジン |
単行本の巻数 | 18巻 |
少年マガジンで連載された「The♥かぼちゃワイン」は、1982年のテレビアニメ化から火が付き大ヒットへ。2年に渡るロングスパンで放映され、映画や実写版も制作されています。
チビで女嫌いな青葉春助と、美少女だけどやたらとノッポなヒロイン「エル」こと、朝丘夏美。一途に春助を追いかけるエルを、(あくまで自称)硬派な春助は邪険に扱いつつも、つい気になってしまう・・・。そんな「SLコンビ」のふたりがくり広げる、ドタバタ学園ラブコメディです。
本編完結後も、コミック・フィギュア王や伝説マガジンといった雑誌で読み切りや短期連載が掲載。コアなファンから根強い支持を得ていることが伺えます。
さらに、2015年には作者である三浦みつるが自らクラウドファンディングを実施し、「バック・トゥ・The・かぼちゃワイン」が制作されました。30歳を迎えても結婚せずにいた春助とエルが、自分たちの中学生時代へとタイムワープする物語が描かれています。
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1981年(昭和56年)の流行漫画・「光の小次郎」
作者 | 水島新司 |
ジャンル | 野球漫画 |
連載雑誌 | 週刊少年マガジン |
単行本の巻数 | 19巻 |
「光の小次郎」は、「ドカベン」「あぶさん」「大甲子園」といった、数々の名作を手がけた野球漫画の第一人者・水島新司による作品です。
主人公は160キロの剛速球を誇る新田小次郎。プロ野球全12球団からドラフト会議で1位指名を受けるほどの、投打ともに一流の大型投手です。
そんな新田がプロ野球の世界で戦うなか、偶然投げた「光る速球」という魔球を自分のものにするべく奮闘することに・・・。
舞台設定の大きな特徴は、「ワイルド・リーグ」「エキサイト・リーグ」という独自のプロリーグが設定されている点。各チーム名も、メジャーリーグのチーム名がモチーフにされています。
ちなみにドラフトで小次郎は、希望球団ではない武蔵オリオールズから1位指名を受けますが、入団せず浪人生活を送ります。これには、選手が希望する球団に入団できるとは限らないドラフト制度に対する、作者の思いが込められているのかもしれません。
また主人公新田小次郎や山本武蔵などは、2012年から連載が開始された「ドカベン ドリームトーナメント編」で登場しており、新田は山田太郎を三振に仕留めています。
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あざらし君
1981年(昭和56年)の流行漫画・「あいつとララバイ」
作者 | 楠みちはる |
ジャンル | 恋愛、不良、バイク漫画 |
連載雑誌 | 週刊少年マガジン |
単行本の巻数 | 39巻 |
代表作の「湾岸ミッドナイト」を筆頭に、カーバトル漫画を数多く手がける楠みちはるによる青春バイク漫画。1981年から1989年まで連載され、少年隊主演による映画版や、アニメ映画も制作されました。
主人公の菱木研二は、愛車の「ゼッツー」ことカワサキ・750RSで走ることを何よりも愛するバイク乗り。
偶然バイクの後ろに乗せた佐藤友美との恋模様から、暴力団や暴走族との抗争まで。甘酸っぱくも波乱に満ちた高校生活が描かれます。中盤以降は、ライバルたちとの公道レースを中心に物語が展開。ライバルとの熱いレースをくりひろげ、やがてアメリカにまで進出することに。
1980年代は、まさに不良やバイクブーム全盛期。そんななか生まれた「あいつとララバイ」は、恋愛、バトル、バイクという3大要素を盛り込んだ、ヤンキーのバイブルでした。
連載終了から30年経ったいまなお人気が高く、2019年には月刊オートバイを発行するモーターマガジン社より「あいつとララバイ ファンブック」が発売されています。
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