この記事では1983(昭和58年)に連載を開始してその後大流行した漫画を4作品紹介しています。
目次
1983年に連載を開始した神漫画を紹介
1983年(昭和58年)の流行漫画・「北斗の拳」
作者 | 原哲夫(作画)、武論尊(原作) |
ジャンル | 格闘漫画、少年漫画、青年漫画 |
連載雑誌 | 週刊少年ジャンプ |
単行本の巻数 | 27巻 |
「北斗の拳」は1980年代のジャンプ人気を不動のものにし、「ジャンプと言えばバトルもの」という特色をもたらした伝説的漫画です。
物語の舞台は199X年に勃発した核戦争後の、暴力が支配する世界。一子相伝の暗殺拳「北斗神拳」の継承者である主人公のケンシロウは、許嫁のユリアを取り戻す旅を続けるなかで、多くの強敵(とも)と拳を交え、深い哀しみと怒り、そして愛をその身に刻んでいきます。とくに長兄ラオウとの戦いは、今なお語り継がれる漫画史に残る名勝負です。
本作の魅力は「北斗百裂拳」に代表される、強烈な死に様が読者に衝撃を与えた必殺の奥義。そしてもうひとつは、涙なしには読めない、男たちが背負う過酷な宿命や愛が描かれるエピソードの数々。本作はバトルものであると同時に、兄弟愛や師弟愛、親子愛など、様々な形の愛を描いた物語でもあるのです。
またアニメ化も大ヒット。
19:00-19:30とうゴールデンタイムにも関わらず、「あべし」「ひでぶ」と叫びながら敵が張り裂けて行く姿をお茶の間に届けました(クレームは出なかったんでしょうか?)。
「北斗の拳」は多くの関連作品が発表されていますが、ケンシロウの2代前の継承者、霞拳志郎を主人公に据えた「蒼天の拳」は抑えておきたいところ。
ぶたさん
あざらし君
ぶたさん
1983年(昭和58年)の流行漫画・「銀牙 -流れ星 銀- 」
作者 | 高橋よしひろ |
ジャンル | 動物漫画、少年漫画 |
連載雑誌 | 週刊少年ジャンプ |
単行本の巻数 | 18巻 |
動物バトル漫画の金字塔的存在、「銀牙 -流れ星 銀-」は、高橋よしひろによる漫画で、1983年から1987年まで連載。
銀色の毛並みを持つ秋田犬の銀が、マタギ犬として成長し、強大な敵に立ち向かっていくストーリー。犬が主人公のバトルものという異色な設定で、話題を呼びました。
物語は「赤カブト編」「八犬士編」から構成。「赤カブト編」は、「殺人熊」と恐れられる巨大熊の赤カブトを倒すため、銀が仲間を探し全国を旅する物語。「八犬士編」では、皇帝ガイア率いる黒狼軍団との戦いが描かれました。
銀河を筆頭に、父親でありながら記憶を失っている群れのリーダー・リキ、耐久力とパワーで圧倒するベンなど、魅力ある犬(キャラクター)たちが徐々に集結し、最終決戦である赤カブトとの戦いに挑む様は熱くなるものがあります。
「銀牙 -流れ星 銀-」は1986年に赤カブト編がアニメ版化。2019年には、ケモ耳を付けたイケメン俳優による舞台版も上演されています。
また、「続編銀牙伝説WEED」をはじめとする数々の続編や番外編が発表され、現在は「週刊漫画ゴラク」誌上で「銀牙伝説ノア」が連載中。今なお多くの読者から愛されるシリーズなのです。
ぶたさん
あざらし君
1983年(昭和58年)の流行漫画・「バツ&テリー」
作者 | 大島やすいち |
ジャンル | 野球漫画、不良漫画 |
連載雑誌 | 週刊少年マガジン |
単行本の巻数 | 24巻 |
1981年に連載開始した「タッチ」が大ブームを巻き起こすなか、少年マガジンでスタートした「バツ&テリー」。1987年には劇場版アニメと、ファミコン用ゲームソフトも制作されました。
黒髪リーゼントの主人公・抜刀軍は、剛速球とシュートが持ち味のピッチャー。もうひとりの主人公、眼鏡に茶髪パーマの一文字輝はキャッチャーでありスラッガー。そんな通称「バツ&テリー」コンビがくり広げる、ケンカと野球に明け暮れる破天荒な高校生活が描かれます。
バツとテリーは、類い希な野球センスに恵まれてはいるものの、ケンカにナンパとやりたい放題。ある日ふたりは、元暴走族「愛狂」のマスコットの白木アンと出会ったことにより、暴走族との抗争に巻き込まれることに・・・。
ちなみに、番外編としてふたりが刑事として活躍する読み切り漫画、「バツ&テリーCOP」も掲載されました。
あざらし君
ぶたさん
1983年(昭和58年)の流行漫画・「バリバリ伝説」
作者 | しげの秀一 |
ジャンル | バイクレース漫画 |
連載雑誌 | 週刊少年マガジン |
単行本の巻数 | 38巻 |
大人気作品「頭文字D」を手がけた、しげの秀一によるバイクレース漫画。本作も、オリジナビデオアニメやゲーム、玩具などが数多く制作されています。
主人公はセンスと本能だけで峠を攻める、恐れ知らずの走り屋・巨摩郡。そんな峠の走り屋だった郡がアマチュアレースの世界へ飛び込み、鈴鹿4時間耐久ロードレースから全日本選手権、ついには世界最高峰の世界GPへと上り詰めていくサクセスストーリーです。
なかでも、育ちも走りのスタイルもまったく異なるライバル・聖秀吉との共闘が描かれる鈴鹿4時間耐久ロードレース編は、後の郡の人生に大きな影響を与える必見の内容です。
リアルで緻密なマシン描写に、臨場感たっぷりで描かれるレースシーンは読者の心をつかみ、多くの若者が峠を攻めるなど絶大な影響力を与えました。同時期に連載スタートした「あいつとララバイ」と並び、今なおバイク乗りにとってのバイブル的存在です。
あざらし君
ぶたさん
あざらし君