1990年(平成2年)に流行した邦画・配給収入ランキング【あらすじ・結末】

邦画

この記事では1990年(平成2年)に流行した邦画を、配給収入順にランキング形式で紹介しています。

1990年(平成2年)に流行した邦画ベスト10

では早速1990年(平成2年)に流行した邦画ベスト10を見ていきましょう。

1990年(平成2年)に流行した邦画1位 天と地と

天と地と

角川公式HPより引用

監督 角川春樹
製作 角川春樹・大橋渡
音楽 小室哲哉/「天と地と〜HEAVEN AND EARTH〜」
キャスト 榎木孝明(上杉謙信役)
津川雅彦(武田信玄役)
浅野温子(乃美役)
配給収入 50.5億円
yahoo!映画の評価 2.70

主人公は榎木孝明が演じる長尾景虎(後の上杉謙信)で、長尾家相続から第四次川中島の戦いまでを描いた物語です。

ぶたさん

「この夏、赤と黒のエクスタシー」というキャッチコピーが記憶に残っているよ

長尾景虎(榎本孝明)は、後に軍師となる宇佐美(渡瀬恒彦)の娘・乃美(浅野温子)と出会い恋に落ちる。

 

景虎は兄の晴景を打ち破り守護代に就き10年後、乃美と再会するものの乃美はすでに嫁いでいた。

 

津川雅彦演じる武田晴信(のちに武田信玄)と対立を深める長尾景虎との川中島の戦い、そして乃美との恋が映画のクライマックスとなります。

武田晴信と長尾景虎はそれぞれ武田信玄と上杉謙信に改名、川中島で激突します。

その際中乃美の死が知らされ悲嘆にくれる上杉謙信。

上杉謙信は騎馬隊を率いて武田信玄と一騎打ちとなり、武田信玄を討ち取る直前まで行くものの部下が身を挺して武田信玄を守ります。

両軍は撤退し、上杉軍は越後へと引き上げていくのでした。

「天と地と」の内容は史実の改変や不要な乃美との恋愛模様などが描かれたことから酷評されています。

しかし巨額の制作費のおかげで莫大な馬やエキストラを用意できたので、物語のクライマックス「川中島の戦い」で何万人ものエキストラが動くシーンを映像化され、その壮大さは評価されています

また「天と地と」の配給収入は1990年(平成2年)で1位で50億を超えていて興行として成功したように見えますが、この数字はバブル時代ならではのからくりがあります。

「天と地と」は企業から出資を受けて映画を製作、出資元の企業に前売り券をバラまくという手法で配給収入を積み上げ、実際の劇場はガラガラでした。

前売り券は500万枚程度売られたと言われており前売り券だけで25億の配収だったと言われています。

「天と地と」は製作費が50億で興行収入が92億円、前売り券で25億円上乗せされていることや、配給先へ利益を分配することを考えると赤字だった可能性が高いわけだな。

あざらし君

また配給は当初東宝でしたが、収益の分配方法で決裂し配給が東映に変更となっています。

配給に穴があいた東宝は急遽フジテレビに相談、1990年(平成2年)に配給収入2位となったタスマニア物語を完成させています。

1990年(平成2年)に流行した邦画2位「タスマニア物語」

タスマニア物語

タスマニアで生きる人たちより引用

監督 降旗康男
製作 日枝久
音楽 久石譲/主題歌:伊豆田洋之「IN YOUR EYES」
キャスト 田中邦衛(川野栄二)
薬師丸ひろ子(平島直子)
多賀基史(石沢正一)
根津甚八(都築晴夫)
かとうかずこ(小夜トンプソン)
配給収入 25.2億円
yahoo!映画の評価 2.50

タスマニア物語は、父と子の愛情をオーストラリアの自然を背景に描きだした映画です。

春休みを利用して離婚した父親、川野栄二(田中邦衛)が住むオーストラリアへ行く小学生・石沢正一(多賀基史)。

 

しかしオーストラリアで一流商社に勤めているはずの父親は会社を辞めタスマニア島で自然保護運動に参加しており、絶滅したと言われているタスマニアタイガーを探していた。

 

父と子の確執と和解を繰り返し、春休みが終わりに近づいてきて・・。

正一と栄二は二人でタスマニアタイガーを探しに行く。

夜通しタスマニアタイガーを探し続けるが、遂に夜が明けた。

森をさまよった正一は朝日を背にしたタスマニアタイガーを発見する。

「天と地と」の配給を目論んでいた東宝が角川との商談を成立させることができず、フジテレビに急遽泣きついて製作した作品。

そのためか酷評が目立つ評価が目立ちますがフジテレビの大プッシュが威力を発揮。

タスマニアの自然や動物などありとあらゆる宣伝を行った結果、興行成績は非常に良好なものとなりました。

ごり押しやないか・・・

あざらし君

ぶたさん

時代が今ならSNSで袋叩きにあっていたでしょうね。
メディアがテレビしかない時代は怖いな。

あざらし君

1990年(平成2年)に流行した邦画3位「ドラえもん のび太とアニマル惑星」


監督 芝山努
製作 シンエイ動画、テレビ朝日、小学館
音楽 天までとどけ/武田鉄矢
キャスト 大山のぶ代
小原乃梨子
野村道子
たてかべ和也
肝付兼太
配給収入 19.1億円
yahoo!映画の評価 4.00

ドラえもんの大長編シリーズの10作目であり、映画シリーズとしては11作目の作品です。

ある夜、寝ぼけたのび太はピンクの煙を通り抜けて見たことの無い森に辿りつく。その森では人間の格好をした動物が人間の言葉で話をしていた。

 

翌日の夜も再び煙を通り抜けて森に辿りついたのび太と、後を追ってやってきたドラえもんは星の住人で犬の少年「チッポ」と出会う。

 

なんとのび太とドラえもんがやってきたのは地球ではなく、自然豊かな星「アニマル星」だったのだ。

 

のび太が地球に戻った後、アニマル星が「ニムゲ」に攻撃されていることを知ったのび太たちはチッポを救うために再びアニマル星へと向かう。

ニムゲは チッポの従姉妹であるロミをニムゲの星に連れ去っていた。

ロミを救うためニムゲの星へついたのび太は、すでに潜入していた連邦警察の男と協力しロミを救出します。

連邦警察はアニマル惑星を攻撃していたニムゲを捕えます。

ドラえもんたちはチッポに見送られ、再びアニマル星へ来ることを約束して地球へ戻ります。

なお「ピンクの煙」は22世紀に開発され発売中止となった「どこでもガス」が誤作動したものでした。

ぶたさん

映画の地球では裏山でゴルフ場開発が行われているなど、環境問題を強く前面に押し出した映画になっていることが特徴だよ。
「ニムゲ=人間」だからな。自然豊かな「アニマル星」を人間が侵食していることを皮肉っているわけだな。

あざらし君

1990年(平成2年)に流行した邦画4位「稲村ジェーン」

稲村ジェーン

いつまでもたくさんより引用

監督 桑田佳祐
製作 山本久他
音楽 サザンオールスターズ「真夏の果実」
出演者 加勢大周(ヒロシ役)
金山一彦(マサシ役)
的場浩司(カッチャン役)
清水美砂(波子役)
配給収入 18.3億円
yahoo!映画の評価 2.54

サザンオールスターズの桑田佳祐が監督を務めたことで話題になった映画。

湘南稲村ケ崎の海岸で骨董屋をしているサーファーのヒロシ(加勢大周)。

 

レストラン「ビーナス」で演奏しているバンドリーダー「マサシ」はヒロシの留守中にチンピラ「カッチャン」の壺を横流ししてしまう。

 

カッチャンから逃げたヒロシだが、風俗嬢の波子(清水美砂)と出会い稲村ケ崎へ連れて帰る。

 

ヒロシ・マサシ・カッチャン・波子に友情が芽生えるが、夏の終わりと共にそれぞれの人生にも転機が訪れる。

カッチャンは大阪へ鉄砲玉をしに行くが失敗して稲村へ戻ってくるが、連れ去れてしまう。

一方レストラン「ビーナス」は東京の会社に身売りされてしまう。

20年に一度の台風が連れてくる伝説のビッグウェーブ(ジェーン)が稲村にやってくるが、誰もその波に乗ることはできなかった。

ぶたさん

何ですかこのまとまりのない話・・
桑田佳祐が監督で話題になったけど、話にまとまりが無さ過ぎてダメ映画だと言われているね。ただ音楽だけは素敵だったと評価されている。

あざらし君

ぶたさん

つまり?
音楽家としては有能な桑田佳祐だったけど、映画監督の才能はなかったということさ。

あざらし君

ぶたさん

SNSの無い時代は本当に口コミが弱いので怖い

1990年(平成2年)に流行した邦画5位「男はつらいよ 僕の叔父さん」


監督 山田洋次
製作 内藤誠
音楽 渥美清「男はつらいよ」
出演者 渥美清(車寅次郎役)
檀ふみ(奥村寿子役)
吉岡秀隆(諏訪満男役)
後藤久美子(及川泉役)
配給収入 14.1億円
yahoo!映画の評価 3.91

男はつらいよシリーズの42作目。

寅次郎(渥美清)が柴又に戻るとそこには浪人中の甥、満男(吉岡秀隆)がいた。

満男の相談に乗った寅次郎は満男にお酒をふるまうが、未成年にお酒を飲ませたことで満男の父、博と喧嘩になり出て行ってしまう。

また満男も母親のさくら(倍賞千恵子)と喧嘩をし家を出て行ってしまう。

満男は佐賀県に住む高校時代の初恋の相手・泉(後藤久美子)へ会いにオートバイに乗るが、寅次郎もまた佐賀県にいた。

泉とデートを成功させたが、泉の叔父と喧嘩をして東京へ戻る満男。

初恋の相手・泉ともひと悶着ありながら、最終的に泉は東京へ来て満男の家に居候することとなります。

ぶたさん

この後後藤久美子は男はつらいよシリーズのヒロインを何作かにわたり務めることになるよ。

1990年(平成2年)に流行した邦画6位「クライシス2050」


監督 リチャード・C・サラフィアン
製作 リチャード・エドランド
音楽 モーリス・ジャール
出演者 ティム・マシスン(スティーブ・ケルソ役)
チャールトン・ヘストン(スキーと・ケルソ役)
ピーター・ボイル(ティーグ役)
アナベル・スコフィールド(アレックス役)
別所哲也(ケン・ミナミ役)
配給収入 14.0億円
yahoo!映画の評価 1.52

 

日本で製作された映画であることから「邦画」扱いとなっていますが、製作したのはハリウッドのスタッフ・キャスト。

ハリウッドが製作した邦画という事で話題を呼びましたが・・。

中心核での核融合反応に異常を起こした太陽。

 

反物質爆弾を利用し、地球滅亡の危機を回避する計画が持ち上がる。

 

スティーブ・ケルソ(ティム・マシスン)、ケン・ミナミ(別所哲也)、バイオジーン・アレックス(アナベル・スコフィールド)などの精鋭を載せて宇宙船ヘリオスが発進した。

陰謀によりアレックスが自爆装置を起動、それを止めたミナミは倒れる。

反物質爆弾を発射しようとするがミナミが動けないため、スティーブが爆弾を積み太陽へ特攻しようとする。

しかしアレックスが爆弾を積んだ機内に乗り込み反物質爆弾を発射。

地球は救われる。

 

学研とNHKの子会社が原案・出資しており製作費70億をかけたものの、配給収入は14億と大コケでした。

どこのレビューを見ても「最低の映画」「汚点を残した」と酷評だけが見られます。

ぶたさん

NHKの子会社が出資・・・
つまり原資は受信料

あざらし君

ぶたさん

SNSがあったなら
それはもうボコボコに叩かれていただろう。

あざらし君

ぶたさん

ハリウッドにお金だけ吸い取られた映画だったね。

1990年(平成2年)に流行した邦画7位「オーロラの下で」

オーロラの下で

yahoo映画より引用

監督 後藤俊夫
製作 東映・テレビ朝日他
音楽 小六禮次郎
出演者 役所広司(田宮源蔵役)
マリーナ・ズージナ(アンナ役)
桜田淳子(鈴木うめ役)
配給収入 11.0億円
yahoo!映画の評価 2.86

シベリアの大地で、日本人マタギとオオカミの交流を描いた作品。

日本とソ連共同で「世界に通用する映画を作る」というコンセプトで製作された。

日本マタギの源蔵(役所広司)は恋人のうめ(桜田淳子)を救うため、シベリアで猟をしていた。

 

ある日オオカミ「ブラン」に懸賞金がかけられ、源蔵はブランを狙う。

 

源蔵の友人アルセーニー(アンドレイ・ボルトネフ)は兄弟との闘いの末瀕死となっていたオオカミ、ブランを助けアルセーニーとブランの間には友情が生まれる

 

アルセーニーはブランを犬ぞりのリーダーとして育て上げ、源三はアルセーニーと対立する、人間とオオカミの友情の姿に心打たれる。

 

うめに会うため日本に戻った源蔵だったがすでにうめは嫁いでおり、軍国主義の日本から源蔵はロシアのスパイ扱いを受けてしまい、源三はシベリアへ戻るのだった。

シベリアへ戻った源蔵だが、アルセーニーが伝染病で他界してしまう。

源蔵はアルセーニーに代わりブランや犬と共に伝染病が発生した村まで血清を届けることを決意し出発する。

犬は次々に倒れていくが、ブランと源蔵は10日後、村に血清を届けることに成功し多くの命を救うのだった。

 

この映画に出演したオオカミは野性のオオカミであり、捕獲から飼育、撮影まで3年の期間を要しました。

ぶたさん

構想から上映まで結局8年かかったらしいよ
オオカミの肉代は7,000万円かかった模様

あざらし君

1990年(平成2年)に流行した邦画8位「ゴジラVSビオランテ」


監督 大森一樹
製作 林芳信
音楽 すぎやまこういち
出演者 三田村邦彦(桐島一人)
田中好子(大河内明日香)
高嶋政伸(黒木翔)
小高恵美(三枝未希)
沢口靖子(白神英理加)
配給収入 10.4億円
yahoo!映画の評価 3.51

ゴジラシリーズの第17作品目。

サラジア共和国の白神博士はゴジラから採取されたG細胞の実験を行っていたが、米国によりG細胞と娘・英理加(沢口靖子)を失う。

 

日本からG細胞を受け取った白神は、娘の細胞を融合させたバラとG細胞を組み合わせることにより怪獣ビオランテを生み出してしまう。

 

復活したゴジラは芦ノ湖でビオランテと対決するが・・

芦ノ湖でビオランテを退けたゴジラは、大阪に上陸。ゴジラを倒せない自衛隊だがそこに進化したビオランテが現れ、対ゴジラ用兵器ANEBの効果もありゴジラを撃退。

ビオランテは「ありがとう」というメッセージを残して消滅。ビオランテには白神博士の娘の魂が残っていただった。

1990年(平成2年)に流行した邦画9位 あげまん


監督 伊丹十三
製作 玉置泰
音楽 本多俊之
出演者 宮本信子(ナヨコ役)
津川雅彦(鈴木主水)
大滝秀治(千々岩頭取)
金田龍之介(多聞院)
配給収入 10.0億円
yahoo!映画の評価 3.19

「あげまん」とは付き合った男性の運気を上げる女性のことですが、伊丹十三監督が「あげまん」を公開したことにより名前とその意味が知れ渡ることとなりました。

捨て子のナヨコは付き合った男性をどんどん出世させていく。

 

僧侶の多聞院、政界のウラのドン大倉、銀行員鈴木など、ナヨコと恋仲の男性は出世街道を進む。

 

銀行員の鈴木は得意先の娘と婚約していたが、仕事が上手く行かず、頭取千々岩(大滝秀治)の怒りを買い左遷されそうになる。

 

それを助けたのがナヨコだったが、婚約のためナヨコは振られ、傷ついたナヨコは大倉のもとへ行ってしまう。

総理の席をめぐり大倉は銀行から10億円の融資を引き出すが、その担当となったのが鈴木だった。

しかし鈴木は融資の責任を押し付けられ警察へ突き出されそうになる。そこへ10億の札束を持ったナヨコが現れ、鈴木の窮地を救うのであった。

1990年(平成2年)に流行した邦画10位 ドラゴンボールZ この世で一番強いヤツ


監督 西尾大介
製作 フジテレビ
音楽 菊池俊輔
出演者 野沢雅子
古川登志夫
田中真弓
鶴ひろみ
配給収入 9.5億円
yahoo!映画の評価 3.75

『ドラゴンボール』シリーズの劇場公開作第5弾。

ドラゴンボールにより永久凍土から蘇った天才科学者Dr.ウィローは、最強の肉体を求めて武天老子を氷河地帯にある研究所へ連れてくる。

 

3人の凶暴戦士と戦う武天老子であったが、苦戦。

 

そこへ悟空・悟飯・クリリンがかけつけるが、彼らの前にDr.ウィローにコントロールされたピッコロが立ちはだかる。

悟空とピッコロを戦わせる相手に怒りを覚えた悟飯は、ピッコロをコントロールする装置を破壊。

ついにラスボスのDr.ウィローと対峙するが、機械の体を持つDr.ウィローは圧倒的に強い。

4倍界王拳・ピッコロ・悟飯・クリリンの力でDr.ウィローを足止めし、最後は元気玉でDr.ウィローを打ち破る。

1990年(平成2年)に流行した邦画ベスト10 総括

ぶたさん

1990年(平成2年)に流行した邦画ベスト10を一気に紹介したけど、どうだった?
売れた邦画=面白い邦画では必ずしもないことがわかった。

あざらし君

ぶたさん

宣伝をガンガンかければ内容が無くても興行収入が高くなるからね。
口コミってほんまに重要なんやね。

あざらし君

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