2008年(平成20年)に流行した懐かしのヒット商品番付を解説

ヒット商品

この記事では2008年(平成20年)に流行したヒット商品番付を紹介しています。

2008年(平成20年)に流行したヒット商品ベスト8を紹介・解説

まずは2008年(平成20年)に流行したヒット商品ベスト8を見てみましょう。

ユニクロ・H&M 横綱 セブンプレミアム・トップバリュ
低価格小型パソコン 大関 Wii Fit
ブルーレイ 関脇 パルックボールプレミアクイック(Panasonic)
円高還元セール 小結 プレミアムローストアイスコーヒー

2008年(平成20年)最大のヒット商品はユニクロ・H&Mとセブンプレミアム・トップバリュ

ぶたさん

この年の横綱は「ユニクロ・H&M」と「セブンプレミアム・トップバリュ」だよ。
どちらも低価格で節約につながる商品となったね。

あざらし君

衣料品不振ながらカジュアルファッションブランドが横綱に

ユニクロ

(出典:https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/feature/shop/kichijoji/)

2008年はカジュアルファッションブランドの「ユニクロ」「H&M」が横綱の一角となりました。
衣料品不振の中、「ユニクロ」と「H&M」は低価格ながら高い機能性やデザイン性で人気を獲得しました。

特に「H&M」は9月に銀座店をオープンし開業初日に5000人、11月に原宿店をオープンし開業初日に2000人が行列を作るほどの盛況ぶりでした。

低価格なプライベートブランドが人気となる

トップバリュ

(出典:https://www.topvalu.net/)

2007年にセブン&アイ・ホールディングスが販売を開始したプライベートブランド「セブンプレミアム」は商品数を増やし、景気低迷で節約志向となった消費者を取り込みました。

また、イオングループのプライベートブランド「トップバリュ」も消費者を集め、リーマン・ショックの影響で消費者の防衛意識が高まる中、東の横綱と同様に低価格なブランドが人気を得る結果となりました。

2008年(平成20年)は低価格がポイントに

2008年には台湾の電気機器メーカー「ASUS」が5万円台のノートパソコンを発売したことで国内のメーカーも5万円台の市場に相次いで参入しました。
中には3万円台のパソコンも登場し、従来に比べて飛び抜けて安い低価格小型パソコンが人気となりました。

任天堂は2007年の12月にWii専用のゲームソフト『Wii Fit』を発売し、2008年のヒット番付入りとなりました。
身体測定や様々なトレーニングで健康管理を行えるとして日本だけでなく世界でも売り上げを伸ばし、後に『Wii Fit Plus』や『Wii Fit U』などのシリーズ作品も発売されています。


2007年の「ブルーレイ・ディスクレコーダー」に続き、2008年は「ブルーレイ」そのものがヒット番付に入りました。
大手電機メーカーの東芝がHD-DVDから撤退したことが引き金となり、DVDレコーダー全体に占める比率が5割を突破しました。

パナソニックは瞬時に明るくなるのが特徴の電球型蛍光灯「パルックボールプレミアクイック」を発売し、電球型蛍光灯のデメリットであった「明るくなるまで時間がかかる」点を改善、また寿命を延ばしたことで人気となりました。

大手小売業は2007年後半からの円高に伴い円高還元セールを実施しました。
2008年はリーマンショックを原因とする円高が発生しドル円は一時80円台に突入、海外製品を安値で購入することができました。
海外製の飲料や肉類などがを大幅ディスカウントすることで消費者取り込みを図りました。

マクドナルドの「プレミアムローストアイスコーヒー」は豆の質にこだわるなど、横綱と同様に低価格ながら質の良さが受けて人気となりました。
「プレミアムローストアイスコーヒー」は2020年現在でも販売され続けているロングセラー商品です。

2008年(平成20年)その他のヒット商品を解説

次にその他のヒット商品を見てみましょう。

熱いまま急っと瞬冷凍(三菱電機) 前頭
デジタルフォトフレーム
ワンダゼロマックス(アサヒ飲料) 前頭
氷結ストロング(キリンビール)
iQ(トヨタ自動車) 前頭 iPhone3G(米アップル)
B型自分の説明書(文芸社) 前頭 金融危機本
金のつぶ あらっ便利!(ミツカン) 前頭 チーザ(江崎グリコ)
エネループカイロ(三洋電機) 前頭 モンスターハンターポータブル2ndG(カプコン)
崖の上のポニョ 前頭 篤姫
ブローネ泡カラー(花王) 前頭 香りつづくトップ(ライオン)
シャワークリーンスーツ(コナカ) 前頭 柄タイツ
調理玩具 前頭 ユニ ナノダイヤ(三菱鉛筆)
クロスウォーカー(ワコール) 前頭 ブランド携帯
東大合格ノート 前頭 ケシポン(プラスステーショナリー)
ジェロ 前頭 羞恥心
生キャラメル 前頭 クロレッツアイス(キャドバリー・ジャパン)

ぶたさん

2008年(平成20年)のヒット商品で現在も残っているのは何があるかな?
紳士服量販店のコナカから2007年の12月に発売された「シャワークリーンスーツ」が2008年のヒット番付に入ってるね。

あざらし君

ぶたさん

世界で初めて温水シャワーで汚れを洗い流しができてアイロンがけが不要、という売り文句で販売され、年間20億の売り上げ目標を達成した

アップルのスマートフォンであるiPhoneは、初代は日本で販売されていませんでしたが2008年に「iPhone 3G」が日本でも発売され全国で品薄状態となりました。
iPhoneはその後も日本で利用者を増やし続け、2020年現在では「iPhone 12」が発売されています。

デジタルカメラの普及とともに登場し、一時は衰退していた画像データ用写真立て「デジタルフォトフレーム」も2008年のヒット番付に入りました。
携帯電話で写真を撮ることが当たり前になったことや、一度撤退していたソニーが再参入したことで普及が進み、年間の販売台数は前年比8倍となりました。

家電製品では三洋から発売された「エネループカイロ」が冬場に売り上げを伸ばしました。
2005年に発売された充電式電池「エネループ」の派生商品で、従来の回路とは異なりゴミを出すこと無く繰り返し使えることで、経済的かつエコロジーな商品として人気が出ました。

ぶたさん

ワコールから発売された機能性下着「クロスウォーカー」も人気となったよ。
「着るエクササイズ」として販売され、初年度90万枚以上を売り上げたんだ。履くと自動的にエクササイズ歩行になることが期待できるよ。

あざらし君

キリンビールの缶チューハイ「氷結」は2001年に最初の商品が発売されましたが、2008年にはアルコール度数を高めた「氷結ストロング」が発売されました。
アルコール度数だけでなくレモン果汁濃度なども高められ、人気となりました。

ぶたさん

アサヒ飲料からはワンダゼロマックスが発売され、糖類ゼロながら微糖に近い飲み口で発売8ヵ月で430万ケースを売り上げたよ。
WONDAシリーズは現在でも新商品が発売され続けている人気商品だね。

あざらし君

カプコンからは2008年3月に『モンスターハンター ポータブル 2nd G』が発売され、発売1ヵ月で200万本を突破しました。
『モンスターハンター』はモンスターを討伐・捕獲する人気ゲームシリーズで、現在でも新作が発売され続けています。

書籍ではB型人間の特徴を記した『B型自分の説明書』が2008年のベストセラーランキング第3位となりました。
また、『A型自分の説明書』『O型自分の説明書』『AB型自分の説明書』も同様にベストセラーランキングに入っています。

ぶたさん

「血液型あるある」が読者の共感を呼ぶことに成功したよ

音楽ではアメリカ出身の演歌歌手・ジェロが話題となりました。
デビューシングルの『海雪』は演歌としては異例のヒットとなり、2008年の邦楽ランキングで22位、第50回日本レコード大賞の最優秀新人賞を獲得しました。


また、クイズ番組『クイズ!ヘキサゴンⅡ』から生まれた音楽ユニット「羞恥心」も人気となりました。
「羞恥心」は、おバカキャラで人気だったつるの剛士・野久保直樹・上地雄輔の3人によって構成され、同名のデビューシングル『羞恥心』は2008年の邦楽ランキングで5位にランクインしました。


7月にはスタジオジブリ制作のアニメ映画『崖の上のポニョ』が公開され、興行収入155億円を記録しました。
2008年の邦画ランキングでは第1位となっており、藤岡藤巻と大橋のぞみが歌う主題歌も話題となりました。


2008年は1月から12月にかけて、徳川家定の正室である篤姫を描いたNHKの大河ドラマ『篤姫』が放送されました。
それまで「幕末もの」は視聴率が取れないとされていましたが、女性層の支持を背景に24.5%という高い平均視聴率を記録しました。

文房具の分野では「ケシポン」がヒット商品となりました。
住所や氏名などの個人情報が書かれた用紙に押すだけで個人情報を消すことができる商品で、個人情報の漏洩が気になる人をターゲットに初年度100万個を売り上げました。

また「東大合格ノート」が発売されたのも2008年。
ノートにドット入り罫線が記載されているため、文頭を揃えたり綺麗に図表を描くことができるなどの特徴があり、東大生の8割がこのノートの使用経験があると回答しています。

食品分野では「チーザ」と「生キャラメル」がランクイン。

「チーザ」は江崎グリコが2007年にネット限定で発売していた商品で、2008年に一般販売されると爆発的な人気となりあっという間に販売中止となりました。
2か月後に販売されてからも、濃厚な味が女性を中心に人気となりロングヒット商品となりました。

「生キャラメル」はタレントの田中義剛が運営する北海道・花畑牧場の商品で、2007年に白い恋人が賞味期限延長問題によりお土産物屋コーナーから撤去されると、かわりに「生キャラメル」が店頭に並ぶようになりました。
加えて田中義剛がTV番組などで盛んにPRしたことにより、新しい北海道のお土産としてヒット商品番付にランクインされました。

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