1990年(平成2年)に連載を開始した神漫画9選

漫画

この記事では1990年(平成2年)に連載を開始してその後大流行した漫画を9種類紹介しています。

1990年(平成2年)に連載を開始した神漫画9選

1990年(平成2年)の流行漫画・「新ジャングルの王者ターちゃん」

作者 徳弘正也
ジャンル ギャグ・格闘・少年漫画
連載雑誌 週刊少年ジャンプ
単行本の巻数 20巻

1990年まで続いた連載漫画「ジャングルの王者ターちゃん」のタイトルに「新」をつけて連載が開始されたのが「新ジャングルの王者ターちゃん」です。

「ジャングルの王者ターちゃん」が一話完結のギャグ漫画だったのに対し、「新ジャングルの王者ターちゃん」はギャグ要素をそのままにバトルを主軸とした物語となり連載ページ数も倍に増えます。

このバトル路線への転換は成功。

単行本は最終的に20巻まで発行され、「ジャングルの王者ターちゃん」と合わせると合計27巻という長編漫画になりました。

物語はユンケル帝国編、中国編、アメリカ編、ヴァンパイア編、クローン編、ルシュ王国編、十二神将編にわかれ、それぞれターちゃんの仲間と協力しつつも迫る敵を倒し、ターちゃんがラスボスと対決し勝利する展開になっています。

ぶたさん

基本は下ネタをベースにしたギャグ漫画だったのにね。
ジャンプはバトル路線へ変更⇒成功という事例がたくさんあるね。編集部がバトルものの美味しさに気づいたんだろう。

あざらし君

1990年(平成2年)の流行漫画・「SLAM DUNK」

作者 井上雅彦
ジャンル スポーツ漫画
連載雑誌 週刊少年ジャンプ
単行本の巻数 31巻
バスケットが好きな人でSLAM DUNK知らない人いるかい?

あざらし君

とあざらし君が毒づいてしまうほどの有名漫画、SLAMDUNK。

神奈川県湘北高校へ入学した不良の桜木花道が初めてプレイするバスケットボールの面白さに気付きながら成長、チームメイトであるキャプテン赤城剛憲・流川楓・宮城リョータ・三井寿らと紆余曲折しながら、インターハイへ出場、3連覇を果たしている王者山王工業に勝利するまでが描かれています。

山王戦のラストでは数ページがセリフなしで漫画が進み絵だけで読者を強く惹きつけ、SLAM DUNKの画力がいかに凄いのかを見せつけられることとなります。

また安西先生の「あきらめたらそこで試合終了ですよ・・・?」は漫画の歴史の残る名言となっています。

ぶたさん

山王戦のあとトーナメントはまだ続くのに連載が終了、読者は「え、何で?」と思ったよね。
井上雅彦は山王戦がSLAM DUNK最高の試合で、それ以上の試合を描くことができないため連載を終了したらしい。

あざらし君

1990年(平成2年)の流行漫画・「珍遊記 -太郎とゆかいな仲間たち-」

作者 漫☆画太郎
ジャンル ギャグ漫画
連載雑誌 週刊少年ジャンプ
単行本の巻数 6巻

流行漫画と言えるかどうか微妙ですが、その絵とストーリーが圧倒的すぎて紹介せざるを得なくなる漫画が「珍遊記-太郎とゆかいな仲間たち-」です。

西遊記をモチーフにしたギャグバトル漫画ですが、内容は全て適当

ナンセンスギャグ・ブラックユーモア・エログロ・スカトロ・ストーリー無視の展開と何でもありで漫画のタブーを打ち破った作品と言えるでしょう。

また随所にドラゴンボールやAKIRAなどのパロディが散りばめており、勢いと絵柄は(良い意味でも悪い意味でも)他の漫画を寄せ付けません。

全6巻ながら末代まで語り継がれる作品だと思われます。

ちなみに2009年から2010年まで「ビジネスジャンプ」にて「珍遊記2」が連載されています。

ぶたさん

作者の漫☆画太郎の素顔も謎につつまれている
雑誌に掲載されるプロフィール写真や年齢も毎回違うという、全てにおいて滅茶苦茶な漫画と漫画家だ。

あざらし君

1990年(平成2年)の流行漫画・「幽☆遊☆白書」

作者 冨樫義博
ジャンル バトル・コメディ・妖怪
連載雑誌 週刊少年ジャンプ
単行本の巻数 19巻

HUNTER×HUNTERが絶賛連載・休載中の天才冨樫義博による有名漫画、幽☆遊☆白書。

当初は主人公浦飯幽助が死にまつわる物語に絡む展開でしたが、いつしかバトル漫画へと展開。

霊界探偵として妖怪蔵馬や飛影らとの戦いを経て、幽遊白書最大の見せ場だったと言える「暗黒武術会」編へ突入、戸愚呂を撃破します。

その後は仙水忍の計画を阻止する魔界の扉編、魔界統一トーナメントへと物語は進みます。

しかし魔界統一トーナメントはまるで打ち切りのような終わり方をし、読者の物議をかもしました(持病の悪化と作者のモチベーション低下によるものらしいです)。

しかし幽遊白書はアニメ化や格闘ゲームとして発売されるなどメディアミックスが大成功。

1990年代を代表する漫画となっています。

ぶたさん

主人公よりも飛影・蔵馬といった脇役の人気が高かった作品。
邪王炎殺黒龍波は中二病の心ををくすぐった

あざらし君

ぶたさん

邪気眼コピペとかも生まれたよね。
っぐわ!・・・くそ!・・・また暴れだしやがった・・・

あざらし君

ぶたさん

あわわわわ

1990年(平成2年)の流行漫画・「うしおととら」

作者 藤田和日郎
ジャンル ホラー・バトル・怪奇ファンタジー
連載雑誌 週刊少年サンデー
単行本の巻数 33巻

1990年から1996年まで連載され、1990年代のサンデーを支えることとなった漫画が「うしおととら」です。

主人公の少年「蒼月潮(あおつきうしお)」が妖怪「とら」と共に最強の妖怪「白面の者」との戦いを描いた大作で、単行本33巻まで発売される長編漫画となりました。

「うしおととら」は一時期中だるみが指摘される展開もありましたが、ラスボス戦でその「中だるみ」が活きる展開となります。

ゆえに「うしおととら」を読み終わった人のカタルシスは絶大なものがあり、最終巻まで読破すれば「うしおととら読んでよかった」と思えることは間違いありません

ぶたさん

最後の戦いは泣けるよね
これまでの登場人物が一致団結して戦う姿は涙無しでは見ることができなかった

あざらし君

ぶたさん

伏線の張り方とその回収が見事と言わざるを得ない。名作。

1990年(平成2年)の流行漫画・「今日から俺は!!」

作者 西森博之
ジャンル ヤンキー・ギャグ・バトル漫画
連載雑誌 週刊少年サンデー
単行本の巻数 38巻

「うしおととら」と同じく1990年代のサンデーを支えた「今日から俺は!!」。

1990年代、ヤンキー漫画は三大少年漫画誌(ジャンプ・サンデー・マガジン)それぞれに少なくとも1作品は掲載されているという人気のジャンルだったのですが、サンデーのヤンキー漫画と言えば「今日から俺は!!」をあげる方も多いのえはないでしょうか?

しかし「今日から俺は!!」はヤンキー漫画とは言えギャグ要素の強いバトル漫画であり、性描写や暴力描写が控えめな点が特徴。

頭の回転が早く頭脳+体力で勝つ三橋と、まじめで義理固い伊藤のコンビが織りなす笑いと感動の物語が読者の支持を得ました

単行本初期は絵・ストーリー構成がイマイチに感じますが、中盤以降は笑いのセンスが向上、特に今井と谷川が廃墟に閉じ込められる回は神回と言われています。

ぶたさん

ハゲ番長などのわき役も面白かった
バトル・ギャグ・シリアスのバランスが取れた良作だと言えるね。

あざらし君

1990年(平成2年)の流行漫画・「カメレオン」

作者 加瀬あつし
ジャンル ヤンキー・ギャグ・バトル漫画
連載雑誌 週刊少年マガジン
単行本の巻数 47巻

マガジン連載のヤンキー漫画と言えば「カメレオン」です。

1990年から2000年まで連載を行い、10年間も少年マガジンを支えた1990年代を代表する漫画です。

中学時代にいじめられていた矢沢栄作は高校になりヤンキーデビュー。

不良との争いに次々に巻き込まれるのですが、矢沢ならではの悪運・転機の良さ・ハッタリでギリギリの窮地を切り抜けていくうちに、ヤンキーの間でカリスマとなっていく・・という物語です。

黄泉の藤丸達也、松戸五人衆の蜂谷、モンスター結城直人などライバルや仲間となるキャラクターの個性も強烈。

そして物語の随所に下ネタが散りばめられ、下ネタを笑える人なら読んで損はないでしょう。

ぶたさん

主人公の矢沢がチキンなのにハッタリでヤンキーのカリスマに成り上がっていくストーリーが秀逸
久々に読み返したけど普通に笑えた。

あざらし君

ぶたさん

あざらし君はいつまでも下ネタ好きだからね・・

1990年(平成2年)の流行漫画・「MMR マガジンミステリー調査班」

作者 石垣ゆうき
ジャンル ミステリー・サスペンス・ルポ
連載雑誌 週刊少年マガジン
単行本の巻数 13巻

一言で言えば人類が滅亡するという根拠のないデマを振りまいて、「な・・・なんだってー!!」を叫ぶだけの漫画と言えます。

1990年代はノストラダムスの大予言(1999年に人類が滅亡すると言われていた)が流行しており、今ほどネットもインフラとして機能していなかったため、何も知らない少年少女の恐怖心を煽る漫画として有名になりました。

謎の組織や政府の陰謀があたかも実在するかのようなストーリーは、今となってはネタでしかありません。

具体的には次のような諸説を漫画内で真面目に検証していました。

  • 宇宙人が人間をさらっているが政府は黙認している
  • 宇宙人が核戦争による放射能で人類を突然変異させようとしている
  • 人間は毎日サブリミナルメッセージで洗脳され続けている
  • 2000年に小惑星が地球に衝突するのがわかっているが、混乱を避けるため政府は隠匿している

ぶたさん

ストーリー構成はしっかりしていたから、面白い漫画なのは間違いないんだけどね。
キバヤシさんの迷推理が少年たちを恐怖に陥れた

あざらし君

1990年(平成2年)の流行漫画・「湘南純愛組!」

作者 藤沢とおる
ジャンル ヤンキー
連載雑誌 週刊少年マガジン
単行本の巻数 31巻

「湘南純愛組!」の主人公は鬼塚英吉と弾間龍二、と聞けばピンとくる人は多いのではないでしょうか?

「湘南純愛組!」はドラマ化されて大ヒットした漫画「GTO」の主役、鬼塚栄吉の高校時代を描いた漫画であり、ギャグと喧嘩の描写の迫力が評価されています。

ギャグ・不良・下ネタを基本とした漫画ですが、〆にはシリアス路線となり漫画全編を通じてのテーマは「男らしさとは何か」です。

単行本終盤で鬼塚英吉と弾間龍二は死闘をくぐりぬけ湘南にその名前を轟かせますが、話が大きくなりすぎたため二人は伝説となるため湘南を去ります。

続編となるGTOでは主人公鬼塚栄吉が高校の教師となり、不良生徒たちとのハチャメチャを描いた漫画となっています。

ぶたさん

GTOに比べて暴力的な描写が多く、暗めの印象。
シリアスを求めた結果そうなってしまったね。単純な面白さとしては後継作品の「GTO」の方が上かも知れん。

あざらし君

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。