この記事では1986(昭和61年)に連載を開始してその後大流行した漫画を3作品紹介しています。
目次
1986年(昭和61年)に連載を開始した神漫画3選
1986年(昭和61年)の流行漫画・「聖闘士星矢」
作者 | 少年漫画、ファンタジー漫画 |
ジャンル | 車田正美 |
連載雑誌 | 週刊少年ジャンプ |
単行本の巻数 | 28巻 |
「聖闘士星矢」は、アニメやゲーム化はもちろん、舞台やフィギュアといった幅広い展開が行われた、1980年代の少年ジャンプを代表するバトル漫画です。
「聖闘士(セイント)」と呼ばれる、アテナを守る少年たちの闘いが描かれ、星座をモチーフにした「聖衣(クロス)」を装着して戦うという斬新な設定が大ヒット。
射手座の黄金聖衣を巡る戦い「銀河戦争編」、白銀聖闘士の刺客たちと戦う「白銀聖闘士編」、聖闘士の頂点・教皇を倒すべく聖域(サンクチュアリ)へと乗り込む「十二宮編」。続く「ポセイドン編」や「ハーデス編」など、いずれのエピソードでもアテナの化身である沙織を守るため、聖闘士たちが熱い死闘をくり広げました。
とくに物語の頂点となったのは「十二宮編」で、星矢たちが12星座それぞれを担当する黄金聖闘士(ゴールドセイント)たちを倒し、教皇の元へたどり着くという物語です。
しかしゴールドセイントたちを倒した末、たどり着いた教皇の正体が実は・・・という非常にワクワクする展開が待ち受けていました。
主人公・ペガサス星矢の「ペガサス流星拳」やドラゴン紫龍による「廬山昇龍覇」など、聖闘士たちがくり出す数々の必殺技や、少年心をくすぐる聖衣の造形に、当時の読者は皆夢中に。
また、聖闘士のほとんどがイケメンで、少年たちだけでなく「腐女子」のあいだでも大ブームを巻き起こした作品でもあります。
ぶたさん
あざらし君
1986年(昭和61年)の流行漫画・「県立海空高校野球部員山下たろーくん」
作者 | こせきこうじ |
ジャンル | 野球漫画 |
連載雑誌 | 週刊少年ジャンプ |
単行本の巻数 | 21巻 |
「県立海空高校野球部員山下たろーくん」は、週刊少年ジャンプで1986年から1990年まで連載された熱血スポ根野球漫画です。
主人公の山下たろーは、「史上最低の鈍才」ながらも「史上最高の野球部員」を目指す努力家。弱小チーム、海空高校野球部員たちは、地元の超強豪校にライバル視されていると勘違いして一念発起。強豪校を倒し、甲子園に出場するために奮闘します。
発展途上な主人公が努力して、弱小チームを勝利に導くというスポ根ものの王道中の王道ストーリーがくり広げられる本作。決して洗練されているとは言い難い画風ですが、逆にそれが山下たろーくんをはじめ、登場人物たちの純粋なひたむきさを引き立てています。
ちなみに、コミックバンチでは社会人になった山下たろーを主人公にした「株式会社大山田出版仮編集部員山下たろーくん」や、「山下たろーくん うみとそらの物語」といった続編も発表。こちらは野球ではなく、編集者として奮闘するたろーの物語が描かれました。
あざらし君
ぶたさん
1986年(昭和61年)の流行漫画・「ミスター味っ子」
作者 | 寺沢大介 |
ジャンル | 少年漫画、料理漫画 |
連載雑誌 | 週刊少年マガジン |
単行本の巻数 | 19巻 |
「将太の寿司」を手がけた寺沢大介による料理漫画。アニメ版も2年という長期に渡って放映されました。
父親が遺した定食屋を切り盛りする少年料理人・味吉陽一が、斬新なアイデアと料理への情熱で、料理バトルに挑むというストーリー。
パスタを茄子で巻いた「ナス・ミートソーススパゲティ」や、ハンバーグをパンで包む「パン包み串焼きハンバーグ」、パイナップルを器にしたカレーなど。生み出した料理は斬新ながらも、思わず真似をしたくなるものばかり。
また、本作を語るうえで欠かせないのが実食後のリアクション。
「食戟のソーマ 」や「花のズボラ飯」、「めしぬま。」など、近年のグルメ漫画は、食後のリアクションを特徴的に描く傾向がありますが、元祖とも言えるのが「ミスター味っ子」ではないでしょうか。
なお、後にイブニングで連載された「ミスター味っ子II」では、陽一の息子・味吉陽太へと主人公がバトンタッチされています。
ぶたさん
あざらし君
ぶたさん