この記事では1985(昭和60年)に連載を開始してその後大流行した漫画を5作品紹介しています。
目次
1985年(昭和60年)に連載を開始した神漫画5選
1985年(昭和60年)に連載を開始した流行漫画・「シティーハンター」
作者 | 北条司 |
ジャンル | ハードボイルド、アクション、ラブコメディ |
連載雑誌 | 週刊少年ジャンプ |
単行本の巻数 | 35巻 |
「シティーハンター」は、1980年代の新宿を舞台に描かれるハードボイルドアクション。2019年にフランスで実写版映画が公開され、そのキャラクター再現度が「完全に一致」と話題になったことでも記憶に新しいのではないでしょうか。
主人公の冴羽獠は、「シティーハンター」と呼ばれる凄腕のスイーパー。裏世界でもトップクラスの銃撃の腕前を持ち、凄依頼人が美女、あるいは心が震えた依頼であれば、ボディーガードから盗みや殺しまで確実に実行します。
美女を前にすると途端にギャグモードとなり、毎度依頼人の美女に「もっこり」しては、相棒の槇村香から巨大ハンマーやモーニングスターによる制裁を受ける、という様式美もお約束でした。
しかしシリアスなシーンではクールかつハードボイルドにキメる冴羽獠の格好良さは異常です。
とくに物語序盤で槇村香の兄であり相棒である槇村秀幸が麻薬組織との闘いで死亡し、冴羽が怒りに任せて麻薬組織を壊滅するシーンなどギャグ要素を抜いても十分に楽しめる漫画と言えます。
槇村秀幸の死は、その後冴羽獠の行動や槇村香との関係に大きく影響を与えることとなります。
最終回では、誘拐された香の救出劇が描かれ、ふたりの関係がバディから一歩前進しそうな気配を残しつつ、幕を閉じます。
ぶたさん
あざらし君
ぶたさん
1985年(昭和60年)の流行漫画・「ついでにとんちんかん」
作者 | えんどコイチ |
ジャンル | ギャグ漫画 |
連載雑誌 | 週刊少年ジャンプ |
単行本の巻数 | 18巻 |
1980年代ジャンプを代表するギャグ漫画のひとつ。
作者は、嵐の大野智主演によるドラマ版も制作された、「死神くん」を手がけたえんどコイチです。
「といでにとんちんかん」は、間抜作率いる「怪盗とんちんかん」が、大仰に予告状を出しては落書き同然の絵画やら寿司詰め弁当やら、くだらない物ばかりを盗むドタバタギャグストーリーです。
本作はなんと言っても、怪盗とんちんかんのリーダー・間抜作のビジュアルとアホさのインパクトが大。とんでもないアホで常識も通用せず、そのうえ不死身。ダジャレからど下ネタまで、バラエティ豊かなギャグを炸裂させます。
1987年にはアニメ化され、後に「ミラクルとんちんかん」といった続編も発表されていることからも、人気の高さが伺える本作。いわゆるコロコロコミック的なギャグが好きな人には、刺さること間違いナシの突き抜けた珠玉のギャグ漫画です。
あざらし君
ぶたさん
あざらし君
1985年(昭和60年)の流行漫画・「魁!!男塾 」
作者 | 宮下あきら |
ジャンル | 少年漫画・ギャグ漫画・格闘漫画 |
連載雑誌 | 週刊少年ジャンプ |
単行本の巻数 | 全34巻 |
塾長・江田島平八により創設された「男塾」。
そこでは次世代のリーダーを育てるため、日本中から不良たちが集められ、常軌を逸したスパルタ教育が施されています。
「魁!!男塾」は、主人公の剣桃太郎をはじめ、男塾の塾生たちがくり広げる友情と死闘の物語です。
序盤では男塾の学校生活が描かれ、建物があろうとひたすら真っ直ぐ行進する「直進行軍」や、硫酸を注いだティーカップを頭に乗せて座禅を組む「地獄禅」など。無茶苦茶な「男塾名物」が巻き起こすギャグ要素の強い内容でしたが、中盤以降になるとバトルものに。驚邏大四凶殺や、大威震八連制覇といった死闘の舞台へと挑み続けます。
大豪院邪鬼の巨大すぎる初登場シーンや、審判役の王大人による「死亡確認」、技や武術のデタラメな情報をそれらしく解説した「民明書房」など。現在でも引用されるネタが多く、いまだに根強いファンも多い名作です。
また、剣桃太郎の息子・剣獅子丸や、江田島平八などの人気キャラクターを主人公にした続編、スピンオフ作品も数多く誕生。登場人物の意外な一面や、その後の姿を知ることができる必見の内容です。
あざらし君
ぶたさん
1985年(昭和60年)の流行漫画・「B・B」
作者 | 石渡治 |
ジャンル | ボクシング |
連載雑誌 | 週刊少年サンデー |
単行本の巻数 | 31巻 |
一口に「ボクシングもの」とは片付けられない、怒濤のドラマが展開される「B・B」。主人公のB・Bこと高樹翎は、暴走族とのケンカで超高校級のボクサー・森山仁と出会ったことで人生が一変します。
森山に完全敗北し、リベンジするためボクシングを始めた翎。ボクシング部に入り大会に挑むも、卑劣な対戦相手の謀略により森山は敗北。再戦の機会を潰され怒り狂った翎は、相手を殴り殺してしまいます。
その後翎は逃亡し、アメリカへ密入国。裏ボクシング界で全米を制覇するも、マフィアの息子を倒してしまい再び逃亡の身に。マフィアから逃れるため、傭兵部隊に身を隠すことになります。
紆余曲折の末、ついに森山仁との対決に臨みますが、翎の頸椎には傭兵時代に受けた爆発が原因で、爆弾の破片が残っており・・・。
荒唐無稽なストーリーですが、ぐいぐい引き込まれる事間近いなしのジェットコースタードラマです。なお、後に少年サンデーで連載された「LOVe」は、高樹翎の一人娘・高樹愛を主人公にした物語で、こちらも必見。
ぶたさん
あざらし君
1985年(昭和60年)の流行漫画・「究極超人あ〜る」
作者 | ゆうきまさみ |
ジャンル | ギャグ漫画、SF漫画 |
連載雑誌 | 週刊少年サンデー |
単行本の巻数 | 9巻 |
「機動警察パトレイバー」の作画を担当したゆうきまさみによる初の長期連載作品、「究極超人あ~る」。変人マッドサイエンティストが世界征服のために生み出した、アンドロイドのR・田中一郎が主人公です。
しかしその実、Rは世界征服とはほど遠い、学ランにゲタ、片眼が隠れた刈り上げヘアという独特の風貌。炊きたてご飯が大好きで、「だらけピースサイン」がキメポーズというポンコツロボだったのです。
本作はアンドロイドのR・田中一郎と、そんなRの存在が霞みがちなほどにクセの強い光画部メンバーによる、コミカルな日常が描かれるギャグ漫画。
ゆうきまさみによる、ギャグ漫画とは思えない洗練されたタッチで、さまざまなジャンルのギャグが細部に散りばめられており、とくに特撮やアニメなど1980年代サブカルチャーネタが満載。いわゆる黎明期の「オタク文化」の教科書的な作品としていまだに人気が高く、2015年には新作読切も発表されています。
あざらし君
ぶたさん
あざらし君